お爺ちゃん、安らかに

平成27年12月7日、月曜日、午前1時16分
お爺ちゃんがあの世へ旅立ちました
94歳と7か月でした
やっと痛みから解放され今頃自由に飛び回っているのだと思います
旅立つその顔が安らかなであったのが私たちにとっては救いでした



日曜日は朝から3度、病院へ行ったり来たりしていました
会うとその都度普通に目を開けて話すこともできました

目を開けて一言二言発し、家族一人一人を見ていました
呼吸が弱く酸素マスクをしていましたが、帰り際
はっきりとした口調で「まだ死なないぞ」と言ったので私たちを驚かせました


その晩は、お爺ちゃんの死なないぞという言葉を信じ、電話のベルにビクビクすることもなく大丈夫と自分に言い聞かせ眠りについたのです
1時間も経ったかという頃、突然「こら!」という叫び声に私は目が覚めました
何?今のはお爺ちゃん?、、、何だ夢か、、と寝返りを打ったところ
今度は息子(次男)が階下へドドドドと降りる音、、トイレなの?
すると今度は私たちの寝室の扉を開け「お爺ちゃんが危ないって、病院から来てと電話があった、30分で行けますって言ったけれど、30分もつかもたないか分からないって」
30分?
着替えをして親子4人で一斉に車に乗り込みました




病院に着いたのは1時少し前、お爺ちゃんは呼吸をしていませんでした
酸素マスクはしたまま
少し前に息をひきとったところでした
手も足も身体はまだ温もりを感じられる
間に合わなかった



「こら!」は、あれは確かにお爺ちゃんの声のような気がしました
しかし「こら!」だから
どう受け取ったら良いのだろう
あれからずっと考えています