ヤナギバルイラソウ

ヤナギバルイラソウ

生協の前の10分間。


洗濯物を干す指の先に、どこまでも高く続く青い空が広がる。

風はひんやり、延ばした腕に気持ちがいい。

心地良い朝の香りを、忙しく動く私に、風が届けてくれる。


あ〜気持ちが良い、優しい朝の始まりに、たっぷりの深呼吸をした。



生協の分配が、済んでから、KTさんが、珍しく話し込む。

お互い、お年寄りの世話をする、共通点があるので、何か、話したかったのだろう。

私より10歳?程若いのに、10年前から未亡人だ。

二人の息子を抱え、おばあちゃん(姑)と同居している。

大変だと感じる年月は、とうに過ぎた、はずなのに・・・。

今は、子供より、おばあちゃんに、目が向いている。

自己管理に、しっかり努める、おばあちゃんに、自分が負けそうだとこぼす。

これは、喜ぶべきことだが?

回りの親戚とも、付き合いが無く、おばあちゃんが、遊びに出掛ける回数が極端に少ないとも言う・・・ここら辺が問題か?

適切な、アドバイスも出来ないで・・・話しの途中から、おじいちゃんが(我が家の)、散歩から帰って来た・・・話が中途半端に終了。

若い分、自分の世界を、広げる事が、出来そうなのだが、少し生活に疲れている感じがした。

KTさんの身内が、まだ健在(近くにいるらしい)なのだから、ストレスも癒される。

それでも、一軒家に同居する、おばあちゃんの存在は大きい。

子供が大きくなり、学校から帰って来るのも遅いだろうし。

息が詰まる気持ちは、分からないでもない。

外へ出て働くという手もあるのだが、 どうも、働く気は無いようだ。

生活には、余裕が有りそう。そこは羨ましい限りなのだが。

自分の好きな事を見つけ、打ち込めたらいいのだが。



買ったばかりの携帯で撮った写真を、始めてアップしてみた。

さわやかに咲く、「ヤナギバルイラソウ」。

すっかり名前を覚えてしまった。