「狂い咲きコンサート・ライブ」岡林信康健在☆☆☆

hitto2007-12-01

昨夜、PM10:30から(NHKBS2)始まる岡林信康さんのコンサート・・・36年振りの日比谷野外大音楽堂「狂い咲きコンサート・ライブ」朝から予約をしておいた。
その時間にじっくり見るのは始めから無理だと感じていたので、予約録画の作動を確認してからゆっくり腰を労り・・・風呂に入る。
髪にドライヤーを当てた後も、まだ録画中だったので、やはりテレビの方に手が伸びてしまった。

最後の演奏か?「らっせーら」の賑やかなお祭り騒ぎ。
下の方に字幕が入り、番組の終了を知らせていた。 お風呂へ入る前に一時間程うたた寝をしていた私は目が冴え、最初から見たくなり椅子に行儀良く座っていた。

オープニングにハイライトで写されたのは、「山谷ブルース」「チューリップのアップリケ」「流れ者」1971年オンステージで歌われたものだ・・・コレは見ないと・・・やや興奮気味。
もしや「狂い咲き」の再現か? と、こころは、「らっせーら!」

今の姿は、想像出来ていたが、やはり真似のできない人生を送って来たのだろうか?と存在は雲の上の人・・・。
スマートで、声に張りがあり、暖かみがある。
人として基本に立ち返った「エンヤトット」のリズムを改めて受け入れられた気がする。
毎年行われる祭り太鼓のように、スチャラカ、踊りましょう!(景気づけ)から始まった。

幼い頃、「スチャラカ、スチャラカ、スチャラカ、ホイ!」は、どんな場面で囃したて、歌っていたのだろう? 「アッ!そうだ!」・・・相手と向き合って手合わせしながら、「じゃんけん」していたんだ。

歌い終わると野音(71年)から先、姿を見せなかった頃の話しを掻い摘んで話す。喋り口調も穏やかで健在だ。
自給自足?農業に携わり5年間米を購入しないで暮らした、というのは、やはり誰にでも真似が出来るものではない。
静かな生活に戻り、2年後にギターを手に取り作った歌が(それまでギターに触れていなかったらしい)「26番目の秋」という曲。

26歳だったなんて、おそらく・・・この会場に訪れた人達の子供の歳位に一致している。いや、もっと上の世代かも?そんな若さで、伝説を残されたんだ・・・と今更ながら時の流れに感無量。

等身大で、気負いもなく、素直な曲の流れにのって、岡林さんの声がとても綺麗だ。

そしてその曲の後、ギターのイントロが懐かしく響き「次は?」と期待していると、「山谷ブルース」だ。
お茶目に拍手と盛り上がりを求めたところは、それまで頑なに歌わなかった昔の曲を歌うことへの照れくささだったんだろうか?
十分大人になって、何もかも寛大に昔を愛おしむようになられたのだろう・・・か?・・・と年下の私が言うのも変だが・・・。

そして、しんみり「チューリップのアップリケ」

デビュー当時か? 朝の若者向け情報番組「ヤング720」で、生演奏を聞いて以来だ・・・。勿論、レコードでは聞いていたけど。
映像としては、それ以来の感動もの。長生きして良かった〜、なんて思うのは、可笑しいけど、そんな気持ち。

もうすっかり、ライブに引き込まれ、演歌だろうと、校歌だろうと、民謡だろうと、祭りだろうと「OKよ!」な気分。
60歳にして、「何も始まっていない」と言う岡林さん。
まだまだ、ニューヨークもロンドン・ライブも有り得る・・・ついて行って一緒に盛り上がりたくなった。
見終わってからも、余韻がいつまでも残り、やっぱり岡林信康さんは、大衆を惹き付ける魅力ある人だったんだ、と再認識しました・・・有り難うって、言いたい。