小豆島の旅・・・おまけIKEA

hitto2008-06-16

小豆島は、自然に囲まれとても良いところでした。

姫路からのフェリー11時15分に間に合うように、予定より30分早く出発・・・6時半に家を出ました。
高速はスムーズに流れ、出港の1時間前に姫路に到着。


フェリーで小豆島福田港へ、午後1時位に到着・・・昼食に讃岐うどんを食べていたら、食堂のテレビは、地震のニュース岩手・宮城内陸で、大きな地震が起きてアナウンスの声も緊張感が漂っていました。

宮城、岩手の内陸が震源地のようで・・・地震は広範囲で起きた様子。規模は阪神地震と同じクラスだとか・・・恐ろしい悪夢のような地震だと、その時の映像を追って分かる。道路は寸断され、ガードレールは長く垂れ下がっていた。温泉宿は、屋根の部分だけを覗かせて崩れてしまっている。これは被害が大きいだろうと、旅行気分だった私にも緊張感が走った。人生何処で何が起きるか分かったものじゃない。


小豆島の道路至る所に「落石注意」の看板が立っているが、通らないわけにもいかず、注意のしょうもない話です。
大きな石が落ちてくるのも運の善し悪しに左右されているのか?それが恐ければ通らなければ良い話で、それを承知で賭けに出ているようなものです。運が良ければ楽しい旅行になるのです。


着いたその日の内に、ホテルのある土庄港へ着かなければいけないのですが・・・車で二時間もあれば島を一周できるようでした。

まずは、海岸線をひた走り「壺井栄文学碑」を知らぬまに通り過ぎてしまい、「二十四の瞳」の舞台になった岬の分校へ・・・一息ついてその後、映画村へ。

昔懐かしいキネマのポスターが所狭しと飾られていました。
四方を海に囲まれ空気も爽やか、その頃はもう地震のことは忘れてしまっていました。ラジオ音波も悪く軽快な洋楽CDを流し続け、実生活とはかけ離れた開放感に浸っていました。

二十四の瞳」が主役の映画村は、田中裕子さん主演(昭和62年製作)オープンセットをそのまま保存されたそうです。
実際あった分校もこちらのセットも、教室には小さな机と椅子が並び、気持ちを和ませてくれます。


再びゆっくり海岸通りを進んで行くと、今度は佃煮屋さんやマルキン醤油の記念館へ。記念館の玄関には有名人のサイン入り色紙が何枚も飾られていました。
中に岡林信康さんのものもありました。館内は醤油の匂いを漂わせ、今は使われていない大きな樽が展示されていました。プレゼントに小さな醤油二本を戴きました・・・


さて醤油から次はオリーブへと・・・。
こちらはギリシアをイメージしてしまいそうな洋館で、女神アテナ(大きな像)が正面で迎えています。「オリーブ百年祭」と町のアチコチに大型ポスターが貼られていました。
小豆島は別名オリーブの島と呼ばれているらしく、どこの土産物屋さんにもオリーブの石鹸やクリーム、オリーブオイルが売られていました。
オリーブ園は、百年の歴史があるようにゴツゴツした太い根がはり、幹も太く風格がありました。今もオリーブの木に沢山の実がなるそうです。ハーブも色々(130種類の)あるようです。

オリーブの木の下に携帯電話のような物体が・・・よく見るとデジカメでした・・・キャノンの上等なカバーに入れられ誰かが落としていったようです。それを拾って届け、館内放送を流してもらいましたが・・・カメラの落とし物はそこに写る人が見えても(見ませんでしたが)探し出すのは難しく、本人が気付いて尋ねて来てくれれば良いのだけど・・・どうなったんだろう?


再び車へ・・・「天使の散歩道」を抜けて、時間を見ると4時。
ホテル探しに車を走らせ向かいました。ホテルは全室オーシャンビューの贅沢、あいにく夕日は見られませんでしたが、海の景色を眺めながらの露天風呂、炭火の食事が並んで心身共に満腹な一日でした。


翌日、車は「幸せ観音」と呼ばれる山の観音様を拝みに・・・アジサイの花に囲まれ崇高なお顔の観音様は、とてもスマートで私達を見下ろしていました。

そこからスカイラインを通って行くと「お猿の国」があると言うので行って見ることに・・・思ってもいなかったお猿の「モンキーショー」を一番前の席で見ました。
始めて見るお猿さんは、賢く8歳になるメス猿さんで、人間でいうなら、20歳を超えたところの乙女だそうです。
幾つもの輪をくぐり、デン繰り返し、小さな竹馬に乗り自由自在に階段を登り、見事な演技に歓声を上げていました。


なだらかな坂を上るとそこは、お猿さんの世界・・・思ってもいない猿社会を人間に置き換えて見ていました。
いるわ、いるわ・・・お猿さんの親子もたくさんいました。
愛らしい小猿の様子が気になって暫く見入っていました・・・先へ進むと、お猿さんの数の多さに圧倒され、ビックリでした。

いや〜、本当にこんな形で見られるとは思っていませんでした。想像していたのは檻の中のお猿かな?と。
700匹程の野生猿がいるそうです。
恵まれた環境です。それとも減ってきているのでしょうか?緑豊かなこの渓谷がいつまでもこのままでありますように。


帰りのフェリーは、13時15分発・・・あんまりゆっくりも出来ません。
次ぎに向かったのは、四方指展望台・・・海岸を一望できる高さにある展望台は、その先が絶壁になっているのか?夢の見晴らしでした。

その先の寒霞渓(かんかけい)は、「日本三大渓谷美」とか言われるだけあって、重なって見える岩の層が、雄大に広がっていました。時間があれば、ロープウエイに乗ってみたかった。

大満足の小豆島巡りでした。
帰りのフェリーが出港の時に、なんと紙テープが別れを惜しむようにたなびいていました。数十本のテープの切れるのを見届け小豆島に別れを告げました。


さて、現実に引き戻され、今度は、ショッピングに、神戸のIKEA(イケア)まで・・・一度行って見たかった。
なんと、入り口では人員制限が行われ、入るのを諦めようか・・・と思っていたら、入場出来るようになり、中へ進む進む・・・店内は大混雑、おまけに会計へ進む道順に迷い、やっと会計へ並ぶと、どのレジにも長蛇の列・・・ここで既に疲労困憊。

店内の規模の大きさに圧倒され、さっきまでの自然に溢れた旅行気分は、何処へやら・・・。
お父さん「お疲れさま」・・・もっとゆっくり見たかったよ〜。