駅路

hitto2009-04-13

この陽気だと冬物も直したくなるけれど・・・薄着になるのも慣れていないので、汗をかきながら動くことに。

サイモン&ガーファンクル関連の掲示板が賑やかです。
ネットを通して(来日を)知る人はサイモン&ガーファンクルのファン層としてはホンの一部という気がします・・・ドーム5か所の会場が満席になるのか・・・今は、身内のような心配をしてしまう・・・もっと宣伝してほしいような。


今の若い人には、ピンとこないかもしれない・・・と、心配になってしまう。
いまでは彼らの曲はスタンダードナンバーとして使われる機会も多いから、メロディーを聞くと分かると思いますが・・・。それに教科書にも載っているというし・・・you tubeの再生数も凄い数。


一般家庭にパソコンもなかった82年は、ラジオで何度も宣伝していた。
93年はどうだったか?  我が家にパソコンはあった?
ウィンドウズ95が出始めたころにパソコンが来たのでした・・・それにまだラジオに耳を傾ける余裕の無い子育てに追われていて、知りもしなかった来日コンサート。
記憶を遡ると人気はビートルズと二分していたはず・・・どちらもこの時代には忘れることのないヒット曲を飛ばしていた。
遅れてきたファンとしては、客観的にみられないのはどうしたものか・・・。


昨日の続き「駅路」を見て・・・
定年男性を演じたのは石坂浩二さん、・・・部屋のあちこちに飾られている大好きなゴーギャンの絵画。ゴーギャンの第2の人生はタヒチに移り絵に没頭することでしたが、この男性は女性へと傾いたらしい。
妻(十朱幸代さん)には旅行と思わせて蒸発してしまう・・・許されぬ行動。

第2の人生を愛する女性と駆け落ちしたかった、本気の恋?身勝手な恋?・・・十朱幸代さんの狼狽する姿、演技が光っていました。向田邦子さんの脚本が効いていて、ひとつひとつのセリフが妙に納得させられる。
皆が見事に演じきっていて、台詞を聞いていると、それぞれの立場の違いが理解できる。
多分、ここに登場する人々は皆正直に生きて行動しているからだろう。

刑事役の役所広司さんにも、深津絵里さんのような娘さんがいて、不倫の果てに相手の離婚が成立、その後結婚まで約束していたのに、相手はなんと癌で亡くなったという・・・なかなか胸の詰まる父親だったりして・・・皮肉な巡り合わせ(不倫)ってのは、苦しいものだと知ってするものかな。
好きになってはいけない人を好きになる・・・その先のことなど考える余裕などないが、テレサ・テンの「愛人」を連想してしまうような話には付いていけない・・・が、配役の存在感がよく出ていたので凄みがありました。
深津さんの凛とした物言いや、木村多江さんの愕然とした様子などなど、短編小説とは思えない深みを感じます。

茶褐色にあせた本書を発見・・・時々読み返すのがいいか・・・昔の文庫は字が小さい。