「雨に負けぬ花」

hitto2009-06-08

空気が澄んで朝から気持ちがいい。
近くの池には白鷺が一羽飛来。
毎年必ずここにやってくるサギは羽が少し薄黒く・・真っ白じゃないので、ここ数年いつも同じサギだと分かってしまう。
真白に生まれてくればそこを通る人に美しさを見せびらかすことができたのに、殆ど誰も見向きもしない。
それどころか大きな鳴き声が不気味とか言われたりしてしまう。
人の気配を感じると大きな羽を広げて少し先の木の上に移動する。
こちらが根負けするまでジッと動かずにいるのは、まだお腹が満たされていないからなのか。

ここの池には大小様々な鯉が住んでいて、時々中学生が釣りをして楽しんでいる・・・本当は違法。
池の管理人さんもお歳を召されたか、見回りにはほとんど来ない。
なので、この頃は池の周りは荒れ放題、雑草が生い茂り時々空き缶が浮かんでいたりする。

昨日のFM・COCOLO、南港ミュージック・エンターテインメント、リクエストしようと思っていたサイモン&ガーファンクルの「雨に負けぬ花」がかかった。
丁度6時を回ったころでした。しっかり聴こうと思いながらも、この時間、私は猫の手も借りたいほどに忙しい、でも聴きたい。
お爺ちゃんに食事を運ぶために、食事の準備であっちへ行ったりこっちへ行ったり、ソファーに座る夫が、いつもはお喋りの相手をしながら時には手伝いを頼んだりと、にぎやかに私が台所仕事をするのに、この日は無口という。


そう、無意識だったけれど、ラジオを聴くために無口になっていた。
普段はBGMとして流れているラジオに、動き回る私がずっと耳を傾けるのは無理なことでした。
好きな感じの音楽やリスナーに答える面白い話にタイミングが合うと都合よく意識がいくのです。
だから何遍も言っている話を聞き逃していた。

ずっと、COCOLOの我が家、「雨に負けぬ花」が聴けるなんて多分ここか、増田俊郎さんの番組くらいだろうか。
夜の番組に移ってから聴いていない。
「雨に負けぬ花」はアルバム ポール・サイモン「ソング・ブック」と、スカボロフェアーなどの曲が入っている「パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム」の中にある。

サウンド・オブ・サイレンス(SOS)の大ヒットがあってから3枚目、慌ただしく作った2枚目よりも丁寧に作られているアルバムでした。
スカボロ詠唱、夢の中の世界、エミリー・エミリー、7時のニュース、パンチの利いた簡単で散漫な演説やプレジャー・マシン、59番街の歌・・・他の曲に比べてyou tube のヒット数も少ない目立たぬ存在ながら、これも私の大好きな1曲です。
改めて詩を読むと、独特なポールの詩の世界。
SOSにも似た繊細な青年の心の内側を覗いたような詩・・・今更ながら感動します。
青年期誰にでもある陰の部分を言葉少なに鮮やかに表現してしまう。


雨に打たれても負けない花に私はなりたい。