S&G・・・つのる想い

hitto2009-06-29

今にも降り出しそうな雨雲・・・厚い雲の空を仰いで、雨が降るまで洗濯物は外で泳がせておこうと決める。
そうこうしている間に外は明るくなってきました・・・これならきっと乾いてしまう。
一週間の始まり、明日で6月が終わってしまいます。


いよいよ7月、サイモン&ガーファンクルが来日します。
7月8日(水)ナゴヤドームを皮切りに、
7月10日(金)東京ドーム
7月11日(土)東京ドーム
7月13日(月) 京セラドーム大阪 
7月15日(水)日本武道館
7月18日(土) 札幌ドーム大阪 



10日間のハードスケジュール、御歳67歳の二人と、そしてその仲間たちが日本公演を無事に終えられますように。
体調ばかりが気になります。
特にガーファンクルの声の調子が心配です。


明かに声は、時を追うごとに変化しています。
「ライブ1969」のライブとは、まるで違って聴こえるのでしょうが、そんな事はいいのです。
こうして元気な姿を拝見するだけで、私の胸の中は言葉に言い尽くせない感動・・・思いが込み上げてくるのですから。

セントラル・パーク・コンサートから始まった再結成ツアー、大阪球場でのコンサート。
実はピンとこなかったという、あまりに勿体ない体験をしてしまった自分(今更後悔しても始まらないのですが・・・)後にセントラル・パーク・コンサートのテープが擦り切れるほど再生して観ていましたので、短い期間にかなりのスピードで聴き込んだつもりになっています。


当時の記憶として、なぜピンとこなかったのか・・・と考えると、やはりアルバムで聴いた雰囲気が味わえなかった・・・それにポールの新曲やアートの新曲を聴いていなかったという、どうしようもない隔たりがあったのかもしれません。
声に至っては、はっきり「がっかりした・・」の部類に入るかもしれません・・・これは、私の大失敗でした。


とは言っても、私も当時20代・・・優先するべきことが他にあったという状況をまるっきり後悔はしていません。
逆にこの体験が、後にセントラルの映像を知ることで感嘆し、再び癒しの音楽に出会って聴き続けることに繋がったのですから。
そして二人の数枚のアルバムが凝りに凝って完璧に作り上げたものだという、まさしく神業だったと認識したのです。


二人はスタジオ・ミュージシャンとしての自信があり、スタジオの中でこそハーモニーを完璧に合わせ素晴らしい音を作り出したのだと思います。
それは「スカボロ・・・」「ボクサー・・」など、アルバムにしかない完成度の高い音が、もう永久に閉じ込められています。
その先に見たいのは、当時の生の声はもちろん、二人が出会ったころからの友情や、それぞれがソロになってからの活動・・・知れば知るほどSimon & Garfunkel全盛の頃や、その曲を聴いていた自分の生活の匂い、今現在歌われている姿へと気持ちを巡らせてしまいます。


驚いたことに、時すでに遅し・・・と思っていた二人の活躍をネットを通して知ることができ、今も変わらずに発信しているファンサイトには敬意を払わずにはいられません。
・・・って、未だにネットの中では出不精・・・拝見するたびに感謝しています。


それに「Old Friends Tour」を知ることで、今も活躍していると知った時の喜びは、始めてファンという意識の芽生えだったかもしれない。
それまでは、好きな曲に出会っても、その人を深く知ろうとはしなかったものですから。
Simon & Garfunkel「Old Friends Tour 2009」すでに終わったオーストラリアの映像を見ても、二人は67歳という年齢を感じずにはいられません。
個人差はあるのでしょうが、半世紀近い時の流れに、思いを巡らす少しの努力があれば、きっと日本ツアーの音に出会えた時、二人の歌声が深いところに響いてくると思うのです。


あらあら・・・雨が降ってきちゃいました。