凄い人

hitto2009-09-15

久しぶりにまとまった雨になりそう。


頚椎の病に倒れる前まで、お爺ちゃんの仕事だった庭の水撒き・・・ここ2日、自分で出来るようになったと喜んで水を撒いています。
それほど両足で立つことがしっかりしてきた証拠なのでしょう。
しゃがんで水道栓をひねり、そのままホースを持って立ち上がり花を見ながら順番に水撒きをする。
たったそれだけの事と思うけれど、お爺ちゃんにしてみると、歩行するにも何かを支えにしながらで、指先はいまだに力が入らず、地面にある水道栓を開けるのだって容易なことではなかったのです。
ここまで来るには本人しかわからない努力を重ねたのでしょう。
お爺ちゃんのやり遂げたその顔を見て、嬉しさが伝わってきます。
大事な仕事だったのです。
このささやかな仕事を一つの目標にして、リハビリをしてきたのか・・・と、思えるくらいです。


退院後、出来ないことを何度も私に申し訳なさそうに言っていた顔を思い出します。
軽く受け流し、当たり前のように私は水撒きの仕事をしていました。
泣かされるのは、何度も蚊に刺されること。
特にこの時期は、何か所も一度に刺されるのです。
むせるほど防虫スプレーを身体に振りかけているのですが、それでもムラを嗅ぎ分けるのか刺されてしまう。
お爺ちゃんから、虫に刺されたなんて、あまり聞いたことがなく、今以て不思議です・・・ってな話は、どうでもいいのですが、どんなにか前のように自分でやりたかったのだろうかと思うと、本当に自分との闘いに打ち勝ったお爺ちゃんは凄い人だと思います。
我が家の凄い人は間違いなくお爺ちゃん。



そしてアメリカからのニュースに日本中が沸くイチロー選手の偉業、9年連続の200本安打!本当に凄い人と言うしかありません。
サイモン&ガーファンクルの曲にある「アメリカ」では、アメリカン・ドリームを掴むため皆がアメリカを探しに来ているんだ・・・と歌う。
そして、それを目指し本当に夢を掴んだイチロー選手は「ただ解放された。これからは自分と向き合うようになり、ちょっと楽になった・・」と、幸せな顔で言う。


闘いに区切りが付けられたのと同時に、まだまだ続く自分との闘いがあるんだ。
小さなことを積み重ねる努力が、今回の記録達成につながったとわかるけれど、実践するのは本当に難しいから凄いんだ。
イチロー選手を見ていて、いつもホッとすることがある・・・なぜか、とても身近な感じがしてしまう。
本当は雲の上の存在なのに。イチロー選手がとても人間臭く(当り前か・・)誰もが持つ弱さをチラつかせるからだろうか。顔からくる親しみもあるような・・そんなイチロー選手の記録達成だから多くの人が励まされるんだ。


日本の国技と言われる相撲界は、いまは外国人力士が上位を占めている。
ここは、日本だけどアメリカを見習って互いに分け隔てなく讃えよう・・・今回のイチロー選手がメジャー初の大記録を讃えるニュースを眺めて強くそう思うようになりました。

さて、また今日から仕事、私もコツコツとがんばろう!