フィギュアのジャッジ

hitto2010-04-06

ダイヤモンドアイスのエキシビションを観ながら今シーズンのフィギュアに思いを巡らせていました。
GPシリーズ、日本選手権、四大陸、バンクーバーオリンピック、世界選手権、どの時も最高の演技をしたいと臨んできた選手たちでした。
これほど、落胆したり激怒してみたり、ガッツポーズをして歓喜に叫んだり、じわーっと涙に目が潤んだりと、競技の間中、感情を顕わにしていた自分がいたことも今はなつかしい。

昨日の浅田選手の笑顔も素敵で、今はもう立派な大人の女性という感じがしていました。
凛とした受け答えを聞いていると、「ちゃん」呼びが相応しくないとも思うようになりました。


結果として出てしまったものを又ここで蒸し返すのは自分でも呆れてしまいますが、ふと沸き出た思いを書くのはここにしかないので、ぶつぶつとキーを押してしまう。


やはり、いつまでも脳裏に浮かぶ記憶をどこかで曇らせてしまうのは、ジャッジのあり方だったりするのです。
その日行われた大会におけるジャッジに託すことで、選手たちの勝敗が決まるというのは、この先も変わらないはず。


今の採点方式は、ジャンプは種類別に、ステップやスピンは難易度別に基礎点が決められているので、そこからプラス3からマイナス3までの7段階で評価するGOE(出来栄え点)が与えられています。
9人のジャッジのうち、競技の直前の抽選で7人の採点が採用され、さらに上下をカットした5人の平均を出す(読売新聞より)・・というものらしいです。


9人のジャッジをランダムに7人に減らされる・・ここで既にこの大会での採点が、運が良かったか悪かったのかに別れてしまう。
確率はどうか分からないが、もしも低い方の点を付けたジャッジ2人が抜けるのと、高い方の点を付けた2人が抜けるのとでは、どの位の点差が出ちゃうのだろう・・10点は下らないのでは、と思う。
その上、上下の二人の採点が無しとなるので、もうこれは運が良いとか悪いとかしか言いようがない。
こんな風にジャッジが決められ順位が決まるのだとしたら、それほど毎回点数に落胆することはいらないという気がしてきました。


選手たちも、この辺のことは十分承知で、日々自分と向き合っているのでしょう。
今後どのように改正されるか分かりませんが、それも多分運の強さに多少は左右されるものだと思うから、惑わされずに自分の目指すものに近づく技術を日々磨いていってほしい。
そしてその成果をまた大会ごとに発揮することが出来れば良いなあと心から思います。


ジャッジ抜きで観てみると、各選手がとても良い表情で演じ切ったという場面が沢山見られました。
だから病みつきになってしまったのですが・・と、今さらだけれど・・心から選手たちには感謝したいです。
そしてお疲れ様でした。
来季まで楽しみに待っています。10月、すぐです。