春のからっ風〜大仏開眼

hitto2010-04-09

春のからっ風、家のなかで風が抜ける音が時折聞こえる。


外に出掛けなきゃと思うのに、取り敢えず・・・曲とドラマの感想。
今日は「フォーク(ソング)の日」だと教えていただきました。夢想さん、ありがとう。
それでは1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=UgtvN0TlmDM

泉谷しげるさんがタジタジなのが面白い。それに岡林さんの声がとってもいい。

大仏開眼(前編)
唐で類稀な学才を認められた遣唐使吉備真備吉岡秀隆)は、天平6年(734年)、東シナ海の荒波を乗り越えて、17年振りに日本に帰国、平城京の片隅で待つ母、妹と涙の再会を果たす。まもなく真備は、招かれた宮中の席で、17歳の美しい娘・阿倍内親王石原さとみ)と出会う。内親王は問う。「唐の学問は人の心を変えることができるのか?」と。やがて真備は東宮学士として内親王の教育係に抜擢された。以来二人は固い師弟愛に結ばれ、未だ若く脆弱なこの国の中で、変転万化の人生を歩むことになる。
737年、平城京の権力構造を大きく塗り替える出来事が起こる。日本中を襲った天然痘で、それまで政治に大きな影響を及ぼしていた藤原の四兄弟が相次いで死んだのだ。参議だった橘諸兄はたちまち右大臣に昇進、それに伴い真備と僧・玄恕痰ヘますます重用される。逆に藤原一族は一気に没落、左遷された藤原広嗣は真備と玄恕痰??シ指しで批判して大宰府で兵を挙げた(藤原広嗣の乱)。藤原氏による反乱を恐れた聖武天皇は東国へ行幸、その途中の寺で見た盧舎那仏に魅せられ、大仏の造立を思い描く。その頃、真備は都で兵を挙げる勢いの藤原仲麻呂高橋克典)と対峙、今は戦をすべきでないと決死の覚悟で説き伏せるのだった。byNHK


明日後編があるというのに、前編(録画)をなかなか観られず・・ギリギリ昨日観たのですが、面白かったです。
衣装も小道具も1300年前に思いを馳せ、明日がより楽しみになりました。
そしてセリフが一々奥深くて、これも脚本の巧さにあるのでしょうが中断してメモっておきたい気分になりました。


吉備真備役の吉岡秀隆さん、適役でコトー先生や映画のイメージも手伝い、知的で人情味のある人物であることが嬉しくなりました。
それに藤原仲麻呂役の高橋克典さん、NHK出演が珍しい。
凄くこの役にのっていて、自身も楽しまれているように見えました。
でもでも反乱を阻止しようとする吉備との場面では一歩も引かない真剣さで、金太郎で培ってきた迫力そのもの大河にも劣らない名演技だと思いました。


名ゼリフの数々
「学問は、理屈を通すことです。理屈が通れば、人の心も動かせましょう」
「我らに必要なのは、感情的な議論ではない。天の月や、星を見るように、子細にこの国の現状を見ること」
兵学の根本は、戦わずして勝つことです。戦うべき敵を作らぬことです。あなた方はそこを間違えている」唐から伝わる仏教の教えでしょうか。
それに橋を作る僧の行基様が吉備に言ったセリフも心に滲みます。
「天のことは見ている他ない。しかしこの地上のことは、手を下せば思いが叶う。手を下すほかない。この国のあり様を見れば、そうは思いませぬか」
そして仲麻呂がぐうの音も出ない場面、吉備の理路整然と仲麻呂を説き伏せるシーンは何度も繰り返し観たくなります。 
攻め寄る吉備「勝っても負けても大妃を戦禍に巻き込むことになる。それで宜しいか!」
「これでよろしければ斬るが良い、逆賊!藤原仲麻呂!」いや〜、決めゼリフ、かなり長かったが良かった、惚れ惚れとしてしまいました。


他の出演者もよかったです。市川亀治郎さんに石原さとみさん、申し分ありません。
明日で終わるのが勿体ないです。せめて1か月くらいあってほしかった。

http://www.youtube.com/watch?v=GbdHmYeAEt0