反省

hitto2011-05-18

爽やかな五月晴れ。
一軒おいた隣の飼いネコ君が3日くらい前からよく泣く?鳴く?なく。
玄関の前で、家の中に入れてもらいたいのかな?・と思うと、今度はベランダの内から外に向かって泣いている。次は外へ出たいんだ。
夕方は内側の窓から泣く、泣く、泣く。誰かを呼んでいるよう。
お昼時、近くの子供たちは学校へ行って留守なので、ひと際ネコ君の声が表にこだまする。

昨夜、児玉清さんが亡くなったと、お爺ちゃんが教えてくれました。
「まだ、若いのになぁ・・・」とお爺ちゃんは言っていた。
自分の歳と照らしてお爺ちゃんはそう呟いたのだろうが、私は児玉清さんが77歳だったなんて亡くなって始めて知りました。
私の中では70歳前後かと、ずっと実年齢より若く見えていました。
つい最近までヒーローや龍馬伝などドラマにも出演されていたし、司会も務めていました。
正義感のある上司や礼儀正しい紳士という役柄では、今のところ右に出る役者さんが見当たらない。
心からご冥福をお祈りいたします。

人はみな死を避けることはできない、自分もいつか死ぬ。
震災があってからは特に自分の死に際を想像することが多くなった気がします。
たまたま今回は東北に起きたことで、次はココかもしれない。
それとも事故か、病気か・・体調の変化にもいつもよりビクビクしている。
少し頭がふらふらするとか、心臓の辺りがシクシクするとか、どれも翌日には治っているので気に病むのは短い時間だけれど、もしも?と思う心が随分と弱くなったと思います。


以前のように急き立てられるような暮らしなら思わないのでしょうが、こうも世話を焼く人間が減ると隣のネコ君にだって目が向いてしまう。


誰も咎めることもしない生活というのにも慣れてきて、本当に気が抜けてきているというか緊張感がなくなっています。
習慣のようにやってきた家事や仕事も、普段と少しリズムが合わなくなると、それまでやろうとしていた事をすっかり忘れてしまったり。
先週は2度も炊飯器のセットを忘れてしまった。
それに2度目の洗濯物を乾し忘れていたり・・何やってるのよ!と、気づいた自分が自分に言うだけでは、反省するというよりもただただ自分が情けないだけ。
このまま痴呆に向かうのかと思うほど。


頑張ろう日本!と普通に暮らせる私が一緒に叫んだところで、頑張ろうは一番に自分に言うべきこと、本当に頑張れと自分に言いたい。

昨日の夕刊にすごい人が載っている。
7年間の引きこもり生活で英語を独学し、学力テストTOEICの990点満点を25回も獲得した・・という人、菊池健彦さん。
「何もしないことにうんざり」し、暇つぶしで英語の勉強を始めたそうな。
知らない単語の意味を全部調べながら、英字誌1ページを数日がかりで読む。
海外ドラマを1場面ごとに止めながら、せりふを聴き取れるまで繰り返し見る。
なんと一日10時間の勉強を毎日。これは凄い。