ハッピー!

hitto2012-02-24

ここのところ、自分自身には何も起こらないと退屈していたけれど、私の回りの人間は退屈する暇などないというくらい刺激的なことを起こし、あくせくしている。
自分も結構振り回されては要る・・特に夫である。
先週は何年ぶりかにJAFのお世話になったりと。


ラジエーターの蓋を車のエンジンの中に落とし、外へ落ちずにバンパーの死角になっていて、探せないままお手上げ、JAFの方には10分と掛からないお仕事をお願いしました。

そして昨日、電車の定期券を買い替えた日の出来事。
家に帰って来るなり、定期が無い!と焦りまくり。
カッターシャツの胸ポケットにいつもしまうものを、その日に限って右手に紙袋を提げていて、左手で自動改札を通過、ポケットにしまったと思いこんで、きっと入っていなかったのだ。
買ったばかり、2万円以上もしたのに(会社負担だけれど)・・・すぐに駅へ電話を入れ、改札口付近に落ちていないかと駅員さんに探してもらいました。

が・・・無い!無いよね〜。
世知辛い世の中だし、私は諦め2万円(今度は自腹)を渡しました(給料日前なのによくあったものだ・・現金を持ち歩かない主義だから、夫はつくづく感心)
明日からの電車代を考えると定期を買いなおしたほうが良いよと言い、一応来た道を辿って自分の目で探してくるのがいいと思った。
車の事故に比べたら安い授業料だと思うことにしたのです。


そして帰宅、ため息まじりに新しい定期券をまじまじと恨めしそうに見つめ、ゆっくりと確実に財布になおし、肩を落としてお風呂場へ向かったのでした。

とっても疲れたと思います。


夫がお風呂で落ち込んでいる間に、なんと電話が・・登録者以外の受信だとほとんど固定電話には出ないし、すぐに留守電に切り替わるのだけれど、定期の件があった後なので、受話器をとったのです。


「もしもし、○○さんのお宅ですか?」
「そうです。○○ですが・・・」
「お宅、定期券落としてませんか?」慌てる私。
「そうです。主人が帰ってきて無いことに気付いて、ずっと探していたんです」
夫に変わるのが礼儀なのですが、夫はお風呂場なので、まだ探していることにして
「私、駅前の薬局の前で拾ったんですけど、こっちは(自分のこと)荷物が多いし、そのまま家に帰って来たんやけれど、買ったばかりの定期券やし、お宅どこいら辺?」


「いやいやいや、有難うございます。本当に有難うございます。助かりました・・取りに伺います」
と、下げる下げる、こんなに電話口で頭を下げたこと、あったっけ?
話を聞いていると、ストンと落としたわけでなく、薬局のあたりまでカッターシャツに張り付いていたようです。


何でも良かった・・いい人に拾われました。


名前と住所を聞いても、そんなこと良いからと言って教えてくれない。
お礼をしたいので、と何度もたずねたのですが・・いいから、いいから、と言うばかり。
我が家からはホンの近くの住居だと分かり、歩いて5分の近くのお店で待ち合わせ、落とした定期券を受け取りました。
なんと奇特な人だろう、世の中捨てたものじゃないと思いました。



それからお風呂から上がった夫は、テーブルに置いてあった定期券に、大声を上げ目を丸くして眺めていました。
あ〜、誰のお陰?
このことを固く内緒にしてという夫の言葉を裏切り、書いてしまった。
おしまい。


そう、そう、今日は私の誕生日。
2重に買った定期券を払い戻した2万円で、何でも買っていいって!
とってもハッピー!