映画「僕たちは世界を変えることができない」

hitto2012-06-28

今日は雨という予報になっていたが、未だ降らず。

次男がレンタルしたDVD映画、「僕たちは世界を変えることができない」
ソーシャル・ネットワーク」2010アメリカ映画の2本を観ました。


「僕たちは世界を変えることができない」(2011公開) 
主演は向井理さん。
確かウルルンカンボジアへ行き、数年後にも再会を果たしていました。
カンボジアという所はきっと向井さんにとって特別な場所なのだと思います。世界の中で一番地雷が多く埋められているとかで、まだ危険な地域がたくさん残っています。
撤去作業は命がけの仕事で「危ないから戻っておいで」と言っても子供たちはその上を無邪気に遊んでいたり。
映画は、カンボジアに学校を建てようというものだけれど・・学校へ通えない子供が多くいて、その暮らしの貧しさと日本の豊かさとのギャップが、映画は楽しむだけのものという思いとは違ってきて、憤ることもしばしばで苦しくなります。
そんなカンボジアに学校を建てたいと、日本の普通の大学生が郵便局の壁に張ってあったポスターを見て思ってしまったのです。



若者のたまり場であるクラブというのや、アパートの部屋で仲間たちが自由にくつろぐ感じや、熱く語り合うところなど、親視線からはとても興味深かった。

その後に観た「ソーシャル・ネットワーク」の方は、更に飛びぬけた学生環境に、かなり驚かされましたが。
まずは向井君の映画から。

彼たちも医大生ですから、超エリート。
勉学にさぞや忙しいだろうと思うのだけれど、彼らは単調な日々に飽きていて、何か刺激を求めている普通の若者と変わらないという感じの描き方でした。
中心になる4人の学生に、まず好感を持ちました。


キャスト、向井理(田中甲太)松坂桃李(本田充)柄本佑(芝山匡史)窪田正孝(矢野雅之)村川絵梨(久保かおり)


柄本佑さんは、柄本明さんの長男「ゲゲゲの女房」で向井理さんと共演しているのですが・・窪田正孝さんとも出演していますから彼らの息のあった友情は本物でした。
「おひさま」の方に出演したのは弟の柄本時生さん、よく似ているので間違えてしまいます。
窪田正孝さんは、大河「「平清盛」の平重盛役、NHKドラマ「下流の宴」に出演、無気力な浪人生を好演、面白くてずっと観ていました。
個性的な俳優さんで、一癖ありそうな役でもこなせそうな将来がとても楽しみな俳優さんです。
そして朝ドラつながりではないですが、今放送の「梅ちゃん先生」に出演の松坂桃李さん。
あの垢抜けたクラブで一番稼ぎそうな若者が、梅ちゃんの隣家に住むノブ君と分るまで相当時間が掛かりました、驚き。



そんな彼らが、建設費用150万円という大金を集めるのに悪戦苦闘、慣れないクラブでイベントを繰り広げたり、IT企業の協力を得て一喜一憂して、そのIT企業の方がサギ紛いの犯罪で逮捕されると、今度はネットの書き込みが悪口だらけで落ち込み、もう大変です。


映画の中のカンボジアは自然に溢れていてとても美しい。
それ故に内戦の激しい傷跡が痛々しく、それに彼らが案内された病院にはHIV患者が大勢ベッドに横たわっているという、とても悲惨なものでした。


たかがボランティア、平和な国の若者が何を救えると言うのかと苦悩し、されど学校建設という大勢の子供たちの笑顔のために、遂には大きなことをやり遂げてしまう。
一生懸命、汗を流し、一人の子供が学校へ通えるようにと、夢中で畑を耕し続ける向井君の汗が光輝いていました。
すべては彼らの笑顔に出会うため。それが自分の幸せになる。
多くの若者に観てほしい映画でした。


ソーシャル・ネットワーク」の感想は後日。