孫娘誕生!

hitto2013-10-23

今日は朝から雨。
今日は雨でも文句は言わない、昨日一日晴れていてくれたのだから。


昨日の朝、長女から5分くらいの間隔で陣痛が始まったからと、入院の知らせが入り、私は掃除を済ませ軽い昼食をとって病院へ向かいました。
いよいよ出産のとき。



台風の合間をとって産まれてくることさえ、孝行孫と思う自分がいる。
病院は近くて遠い、頭の中ではシュミレーション済みなのだが、電車を3回乗り継ぎ、始めて見かける駅名ばかりを一つ一つ目で追うも自信が全くなくて、結局人に聞いて尋ねて確認して、何とか到着。
いつも誰かに頼り休日はアッシー夫君の車の助手席・・一度くらいは一人で電車を使って娘のところへ行くべきだった。
難もなく行けたのだからと、ちょっと自画自賛



病院へ着いたのが午後2時くらい・・家から約2時間近く掛ってしまった。
病室には陣痛に苦しむ娘と婿君のふたり。

婿君は出産立ち会いの約束で朝からずっと娘の陣痛に付き合わされていた。
陣痛は5分から3分くらいの間隔で、娘の顔の歪みを見ては時計に目をやり、時計を見ては娘を見、痛みが治まってさえお喋りする余裕もなく、ただただ堪えている(朝4時から陣痛が始まったらしく、おまけに夜更かしで睡眠不足)

そんな姿を「ふうふう(呼吸法を真似)」言いながら見守っていた。

始めて婿君と対面で話が出来たんだけれど、苦しむ娘のこっちで談笑というのも気に障ると思った・・けれど。
やはり話しかけてもさすっても、「静かにしていて」と娘に注意されてしまった。ごめん。


痛みが激しくなり始め、助産婦さんの診断を仰ぐ・・「只今7センチくらい」と言われ、この先の痛みがどれ程続くのか全く見当がつかない。

どちらにせよ、隣は分娩室、間隔が数分でもあれば自力で歩いては行けそう。
もっと激しくなるかと思うと、こちらも息苦しくなる。


娘に「目を開けて、お母さんが見える?」と言うと「うん」と頷く。

昔の人は障子の桟が見えなくなるって教えてくれたから、勝手にもう少し先なんだろうと、見守る覚悟で私も一緒に堪えていた。



午後4時になって、医師が診断。
まだ破水はないが、もう全開状態だと言う。

破水すると痛みは徐々に絶頂を迎える。

予想はつくが、あまり乱れた表情をしない娘は我慢強いのか、それとも痛みが弱いのか・・私には判断がつかない。


4時15分、分娩室へ移される(自力で行きました)分娩室と私は、厚い扉で閉ざされてしまった。

婿君はビデオカメラを持ちながら、うろうろ、スリッパに履き替えるも「もう少し後で、お呼びします」からと、一時の別れ。


婿君が呼ばれて分娩室に入って行ったのはそれから15分ほど経ったか・・定かではない。


婿君と二人で待っていると、ややお年を召した女性が病室に入って来る、それまで娘が横になっていたベッドを綺麗にメイク直し、お仕事宜しく私はお礼を言いました。

「ここまでは、分娩室の声は聞こえませんか?」

「いえいえ、激しい人も時々いますから、病院内に響き渡りますよ」

と・・そんなもんだろうと思うが、ひとり取り残された私は、分娩室に聞き耳を立てるが、何とも静か・・・う〜ん、と唸るように痛みに堪えているのか。



それから30分ほどが経過、助産婦さんや先生の呼びかける声と力む娘の声が同時に聞こえる・・一緒に「はあ、はあ、はあ・・」と、呼吸法を促し、みんなで娘を励ましている。


最後の力みか・・周りの声がひと際大きく聞こえる・・「おぎゃー、おぎゃー」遂に産まれました。

ジワリと涙が頬を伝い、あわててそばにあったティッシュで目頭を押さえた。


そうそう、忘れてはいけない「ありがとうございました」と、婿君には「おめでとう」と言おう、なんて可笑しな具合に冷静を気取っていた。


何にしても生命の誕生に祝福!


午後4時43分。
3616グラムの女の子(大きい!)


娘の人生観を変えるであろう孫の誕生、大きな仕事を成し遂げた娘の誇らしい表情。



そして今朝「健康な身体で産んでくれたお母さんに感謝」と、こそばゆい言葉をメールしてくれた・・繋がる命の不思議、母は強し。