二人分の人生を生きて

月日が流れるのが早い。
あっという間に1週間が飛んで行く。

この頃は出掛ける事が多く、気持ちの整理も付かないまま一日を終える。
頭の中は自分以外の家族一人、一人の事で目まぐるしい。

パッチワークでもしようかと、暇つぶしの様に考えていたのは、遂この前の事なのに。
わざわざ生地まで選んで購入したっていうのに。
今は、もう後回しになってしまった。
家族が一人、入院するって事がこんなにリズムを狂わすなんて。
優先順位が入れ替わったと言う事か?

私の両親は既に亡くなり、母の七回忌が終わり、来年は父の7回忌。
どちらも私が遠くに住んでいる為、死に目には会えなかった。

と言って、そばに住む姉妹も病院からの知らせが遅かったので、
会う事も出来なかった。

父が脳梗塞で倒れ、母が一ヶ月、付きっきりの看病をした後
母は心筋梗塞
二人仲良く、追いかける様に、あの世へ旅だってしまった。

父には最後まで、母が自分より先にあの世へ行った事を告げなかった。
脳梗塞で余り上手に話せなかったが、きっと霊感の強い父のこと
感ずいていたに違いない。
母がきっと、父を迎えに来たんだと、私は信じている。

人生の最終章にさしかかっている我が家のおじいちゃん。
精一杯の孝行をしよう。
おじいちゃんには、7歳で亡くなった長男と、63歳で亡くなった義母が
「まだまだ来なくていいよ。」と「二人分の人生を生きて楽しんできて」と
言っているに違いない。