葬式を終えて

お葬式は、やはり切ないものだ。

いくら、90歳で大往生と言われても、その人の人生に、もう関わる事が無くなるのだから、寂しく、辛い。夫にとっても、人ごとでは、ないのだと思う。
親を看取るのは、辛いし、悲しい。
もう充分生きたから、なんて、納得出来るものでもない。でも、生きて行く者には、未来がある。
悲しみを振り切って、暮らしていかなければ、亡くなった者にも、失礼だ。まだまだ、生きなければ成らない者達の、幸せを一番、願っているのは、亡くなった人なのだ。
当然、明るく、生きていって欲しいに決まっている。

昨日は予定通り、飛行機で帰り、8時過ぎに夫から、着いたと、電話が有った。
長女が次男を乗せて、駅まで迎えに行った。

始めての夜の走行・・・ドキドキ
自信無げに出発したが、無事、駅までの往復が出来た。やれば出来るって事かな。
安心した。

夫は、通夜のお酒が残り、気分が冴えなかったが、精一杯、おじいちゃんに報告していた。息つく暇も無く、風呂に入り、ご飯を食べ、向こうでの事を喋り続け、グッタリしているようだった。1時間程、居間で横になり、床に付いた。

仕事に支障が無ければ良いが、今週は夫にとっては、長い一週間になりそう。

あまりに、夫は幼い頃だったようで、まるで覚えては、いないらしいが、従兄弟達が、教えてくれた、自分が産まれた家の場所に立って(今は駐車場になっているらしいが)、感無量になったらしい。
ゆっくりと従兄弟達と話をして(初対面に近いのだが・・)何か、血というものを感じたのだろう。4,5歳年上の従兄弟達にとっては、幼い頃、兄弟の様に一緒に遊んだ事をしっかり覚えているので、夫にとっては不思議な感覚だった。やはり血の繋がる親戚達に囲まれると、どこか、心が休まるものだ。

良い経験だったね、それに大役、ご苦労様。
おじいちゃんも、話を聞いて、安心したようだ。