9月、秋晴れの日、ヤナギバルイラソウが咲いた

8月最後の日。
さわやかな風が吹く朝だったが、昼間はその前の日より5度も高い、35度という予報が出ていた。
朝、晩が涼しくなっただけでも、有り難い。
Nさんが、知ることも出来ない未来に、自分が、生かされている幸せを大切にしたい。
生協の途中に、長男のPCが配達されて来た。
当の長男は、今だ起きず。
連日のバイト、9月から、新生活が始まる友の引っ越し、夜更かし。
特にこの日は、予定も無いのが、眠気から抜け出せない原因だろう。
こんな大きな買い物。
ワクワクしないはずが無いのに。
案の定、連日の夜更かし。
長女を質問責めにしながら、新しいノートパソコンにむかっていた。



Tさんに数日前にスーパーで会った。

依然Tさんに、貰った花の名前を聞いてみたが、名前は、分からないとの事。
仕方なく、PCで調べてみた。
結果、ヤナギバルイラソウと言う、やたら長く難しい名前が付いていた。
これでは、覚え切れないし、道行く人に教えたところで(何度となく聞かれるのだ)
メモらないと。
一度、聞いただけでは、そもそもどうでもいい事なので、覚える気もしないだろう。
もっと、ひまわりとか、パンジーとか、分かりやすい名前が、付いていたら良かったのに。
10回繰り返し、声に出して覚えても、1時間後には、すっかり忘れている。
花びらは青く、綺麗に可憐にさわやかに咲いている。
朝顔より小さいが、桔梗の様にしっかりした形をしている。
葉もニラの葉を散りばめた様に、伸びやかに上に一本、一本が、風に揺れ、さわやかだ。



9月のカレンダーをめくると、秋色の写真に、もう秋なんだと思う。


もくもくとした、入道雲が、いつのまにか空は、イワシ雲が広がり、それは何処までも高く、秋の気配を感じる。


昨日は、おじいちゃんの薬と、様子をチェックしに保健婦さんがやって来る。
10時の約束なので、洗濯掃除と時間に追われる。
こんな時に限って次男は遅い登校。
9時を過ぎていた。本当にしょうがない。
30分で掃除を済ませた。
おじいちゃんも、何度も玄関に出ては、様子を伺っている。


時間通り、10時にやって来た。
それは、まるで恋人を待ちこがれている様でもあり、意地らしく・・・人恋しさに、ウロウロする姿は、微笑ましくもある。
当然、外に、おじいちゃんがいたので、インターホンも鳴らせず、大きな挨拶の声が、来たことを知らせる。
「元気そうですね」と保健婦さんが言うと、後はおじいちゃんの独り舞台。
部屋に入り、座りこむと、保健婦さんは、殆どが相づちを入れるだけだった。
薬の事、病院でのこと、血圧のこと、おしっこのことを咳を切った様に話まくる。

おじいちゃんの血圧が上がっているのでは?と心配に成る程。

私は保健婦さんと時々目が会う度に微笑むだけ。
兎に角、順調に一ヶ月が済んで良かった。