晴れてはいるのに、外に出ると風が強く寒く感じる。
実際、昨日までの気温と比べると5度程低いだろうか。
部屋の中は、昨日までの暖かな空気をそのまま残しているので、家の中にいると寒さは感じないけど。
昨夜12時過ぎに、消防車がサイレンを鳴らし、我が家から20メートル程先の道を通って、何台も連ねてやって来た。
何処か、近くで火事だ!
我が家の窓からは、死角になっていたのか?
上がる煙は確認出来なかった。
されど、サイレンの音はけたたましく、救急車も同時に来ていた様子。
カンカンカンと、鐘のなる音も如何にも恐ろしく身構えてしまう。
我が家は、丁度「あいのり」を見終わって、長男、次男(あいのりファン)と続けてお風呂に入り、最後に私がお風呂に入ろうとしていたところだった。
着替える前に、お風呂から少し窓を開けてみたが、音はすぐそこに聞こえているのに、燃えている場所が分からない。
人集りも無いし、二階の居間でも騒々しく騒いでいる風でもない。
結局確認出来ないまま、お風呂にざぶ〜んと入るが、気になって仕方がない。
途中で呼び出されてもしたら困るし。
気持ちが落ち着かないまま、夏場の時のようにサッと湯船に浸かって済ませた。
居間では、長男が友達に電話して確認するが、曖昧な話ししか聞き出せずそのうち、サイレンが鳴り止んだ。
ちょっと外へ出たならば、場所も確認出来ただろうが、半年程前の知り合いの家が火事になった時の恐ろしい感覚が蘇り、不安な気持ちで一杯だった。
見に行ったところで只呆然と立ちつくすしか術が無いことも、十も承知。
そこまでの勇気がなかった、と言うより、恐くてしょうがなかった。
とても野次馬に混じること等出来ない。
辺りが又、静かになって、布団に潜り込んだが、尚もサイレンが鳴り響くように、音が耳についていた。
今朝、おじいちゃんが興奮して、伝えてくれた。
道路を隔てた約100メートル先のお宅だった。
全焼は免れたが、今も消防署の人とその住人が、現場検証をしていたとのこと。
昨日も風が強く吹いていたが、それ以上に被害が広まらなくて本当に良かった。
それにしても、おじいちゃんは昨日のサイレンの音さえ知らずに熟睡していたらしい。