お隣の見事な杏の木から、白い花びらが風に舞って散っていて綺麗だ。
もう見納めか?
秋には沢山の実を付けてくれる。
ここに野鳥達が止まり、一日中バードウオッチングが出来そうだ。
今はウグイスもとまるのだろうが、今朝のウグイスの声には参った。
「ホー、ホケキョ?」が疑問文なのだ。
可笑しくて、すっかり目が覚めてしまった。
チラチラと雨が降ってきたが、静かな土曜日。
外回りのお父さんには気の毒だ。
次男も早くから出掛けた。
遊びの約束には、早く起きられるらしい。
そう言う私もそうだったか?
昨日は、仕事を終了させたくて、我ながら良く頑張った。
家事をしながら、仕事に精を出すと、「主婦の鏡」と夫がおだてる。
そのおだても何処か心地よく図に乗ってしまう自分がいる。
単純にニンマリして、このささやかな幸福感に浸れるのは、少し頑張ったと思えるからかもしれない。
「冷蔵庫の中が寂しくなったよ〜」と言われても、これは、食材を無駄無く使えた証拠。
残飯整理だろうと、そこは、そうは見せないところが、ベテラン主婦の腕・・・なんちゃって!とは言っても、私は台所仕事には向いていないと常々思っているわけで・・・食べる事に殆ど興味がない。
空腹さえ満たされてしまえば文句は無い。
子供の頃の偏食が、子供を育てることで、かなり克服出来たが、今だに仕方ないな〜と、何処かで感じてる。
特に家族全員が大好きな「うどん」。
私は「うどん」が大嫌い。
ラーメン、スパゲッティ、は良いが「うどん、そば」のお醤油だしの汁に入った「うどん」が、苦手。
こんな人、珍しいとも思われるだうが・・・。
今は当然付き合いで(特に休みの日の昼食定番)一緒に食べるが、「美味しい、美味しい」とは思わない。
「なんとも可哀想な人間、これで人生半分損してる」と夫。
日本に生まれて「うどん、そば」がイヤなんて。
友達と軽い食事をする時も結構苦労する。
相手はまず、「うどん」をイヤだと言う日本人はいないと、当然思っているのだから。
特に親しい人には、「うどん」嫌いを打ち明けてはいるが、こんな偏食の自分が、よくもこんなに「うどん」好きに子供を育てられたと不思議でならない。
今は、インスタントでも随分良い出汁があるし、便利な世の中になったものだとつくづく思う。
我が家の「うどん」は、少し「みりん」多めで煮込めば、皆が舌鼓を打って食べている。
そこに、卵、わかめ、揚げ、蒲鉾、ネギがたっぷり入っていれば申し分ない。
時には、お餅が入ったりすると豪華版だ。
昼食に多く出される「うどん」。
何度か子供の友達の口にも食されているが、「お母さんのうどんが物凄く美味しかったって」と、お世辞でもうれしいが、気持ちは複雑。
好物でなくとも、長い事主婦をやっていれば、だいたいの好みの味には近づけるということか。
いや、だいたいの人間が「うどん」好きというだけのことだ。