S&Gを思うままに・・・

hitto2007-06-19

窓を開けると、その下でガス管工事が始まっていて、アスファルトを掘り起こす作業の音は、MDの音を掻き消してしまう。
それに対抗してボリュームをあげる気はまるでなく、パワー、Offに手をのばす。
仕事なのだから仕方がないと諦め、S&Gメドレーを聞かずに、思うままS&Gを。

私は、ガーファンクルの歌う声が大好き。
サウンド・オブ・サイレンス」はあまりに有名。「卒業」の映画の中で、ガーファンクルの歌声がしんみり響きわたっている。
サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロー・フェア/詠唱」「4月になれば彼女は」もう一曲、「ブレジャー・マシーン」も入っていたけど、確か車のラジオからだったか?他の3曲に比べて記憶が薄いかもしれない。
ストーリーは、ここで触れるのはやめよう。
この映画監督は、後に、ガーファンクルと親交を深めた、マイク・ニコルズ
どうも私と好み(曲の)が一致するようで嬉しい。スカボローを抜いては、全てポール・サイモンの作詞作曲だが、歌う声は、やはりガーファンクルの美声が利いている。

S&Gのアルバムは、ポールが主旋律を歌って、ガーファンクルがハモリに回っている曲が多いのだけど。
それと映画には残念ながら使って貰えなかったが「パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム」のアルバムに入っている「エミリー・エミリー」これがまた良い。
詩人エミリー・ディキンソン(Emily Dickinson)に捧げられている曲らしいが、この人の詩をネットで調べてみると、何となくポールが作詞する疎外感の匂いが何処か似ている・・・気がする。
特に疎外感というレッテルはポールにとって望ましくなかっただろうが、孤立した思いが重なって見えてくる。
エミリーさんの詩は、特に詩と言うより叫びのようにも感じる。
誰にも届かないが、ひたすら書き綴る孤立した日常がある。その詩は短く、簡単なのに、生きる価値を教えている。
この「エミリー・ディキンソン」の名が「夢の中の世界」という曲の中にも出てくる。この「夢の中の世界」では、彼女がエミリーの詩の本を読んでいる。
因みに、アート・ガーファンクルも1989年に詩集「Still Water 」を出版している。これも、ネットで調べると、ガーファンクルらしい繊細で素直な詩が書かれていました。
80年代、セントラルパークでのコンサートが済み、ワールド・ツアーに駆け回った後からの沸き出す思いを綴ったのだろう。
何故ガーファンクルが作詞や作曲をしなかったのか?きっと、ポール・サイモンが書いた言葉やメロディーが大好きで、歌う事が一番、大好きだっただけ。それに、ポールと比べられるのはイヤなことだし、何より競争は嫌いな人だと思うのだけど・・・つれづれに書いちゃいました。