録画で「エデンの東」を見た

hitto2007-10-13

昨日は、NHK(BS2)録画で「エデンの東」を見た。
1955年に制作された映画だが、画像もカラー、とても50年以上前の映画とは思えない。ジェームズ・ディーンの代表作だ。

20代の頃に始めて観て、その後2,3度は観ていたと思う。なのに、ジェームズ・ディーンの印象だけが強く残り、あら筋もうろ覚えだった。
確か、兄(アローン)の恋人に思いを寄せるんだ?と見始めたが・・・お母さんらしき人の後をつけている ジェームズ・ディーンを見たとたん、あ〜そうだ、とだいたいの事が思い出された。

エデンの東」は複雑な家庭環境、家族を捨てた母親、厳格な父親、その父親に従順な出来の良い兄、そして、父親の愛情に飢えた弟が主役のキャル(ジェームズ・ディーン )・・・キャルが巻き起こす空回りの報われない愛情表現・・・厳格な父親も兄も弟の心が読めず、常に弟の反抗的な態度に嫌悪感を抱いている。
兄(アローン)の恋人であるアブラもまた、アローンの理想に合うことが出来ず、かつてはアローンと同じ目で見ていたはずの弟キャルだったのに・・・その悩みをキャルに打ち明ける。そうしているうちに、アブラの気持ちは、キャルへと傾いていく・・・(恋とは、全くふしぎなものもの)

アローンは、親の期待に従順で 端から見ても優等生的な子供、間違いなく良い子だ。
私もこんな子に育てたかった〜。
しかしある意味、自分のために生きてこなかった子供は、脆(もろ)いのかもしれない。
親は、誰しも親の理想通り育っていく息子を褒め称えるだろう。子供自身にとっても小さい頃から努力して認めさせたものだ。


昨日だったか、新聞の人生相談に「叔母が姉である母親に対して侮辱的な言葉を使うので、イライラさせられると相談・・・叔母には友人が少なく、夫や子どもたちに家事をさせられているだけのつまらない人と相談者は言う。母親は叔母と違い心が優しく美人で、叔母のかなう相手ではないと思います」だって、あんまりだ。

解答も的確で、お母さんが、傷つけられても叔母さんとけんかをしないのは、いろんな確執がありながらも、どこかであなたには分からない愛情を妹にもっているとも考えられますと答えていた。


出来の良い姉を持つと陰にいるもう一人の娘は、どこかひねくれて反抗的になってしまう。どこにも有りそうな姉妹兄弟だ。確執のない姉妹兄弟などいないだろうし、幼い時から妹は闘ってきたのかもしれない。親も姉の方ばかりに目がいっていたのかも?しれない・・・内情は本人にしかわからない。
私も姪のいる前では口の聞き方に注意をしよう。

なんか、話が逸れてしまった。ジェームズ・ディーンと言えば、小森のおばちゃまを思い出す。
どんな風に言っていたか忘れたが、ジェームズ・ディーンの話しをする時の少女のような小森のおばちゃまの笑顔だけは忘れていない。