「飢餓海峡」歌芝居

hitto2008-01-21

土曜日、「フルスイング」を見て、石川さゆりさんのコンサートを録画していたが、こちらも録画した甲斐があった・・・それ程、見応えのあるコンサートでした。

お父さんは、前の晩のお疲れが出て、家でゆっくりその録画を見ていました。
お昼の「のど自慢」が無かったからですが・・・

昼食時の家事に追われ、背中で見る私でしたが、次第に引き込まれてしまいました。
日本列島の地図をバックにして、北海道から沖縄までのご当地ソングの曲名が書かれ、旅をするようにヒット曲を歌い、綴られていきました。

津軽海峡・冬景色」から始まり「能登半島」「火の国へ」そして「天城越え」まで。透明感のある細い声が、裏返りもせず、それに情感たっぷりの力強い歌いっぷり(さすがプロ)です。
その迫力に圧倒されながら画面を見ていると、歌の心がそのまま石川さんの顔の表情に満ちているのです。
中には、明るくテンポの良い曲もありましたが、それさえも楽しげで、色〜んな顔を見せてくれました。

最大の見せ場は「飢餓海峡水上勉さん作の歌芝居・・・ひとり芝居・・・ひとりミュージカル・・・演歌バージョン。
この「飢餓海峡」は、凄かったです。

東北の方言で語るあたり、吉さんに教わったのかしら?「と・も・こ」を思い出しました。
あの訛りを完璧に自分のものにしていました。しかも聞きやすい。

飢餓海峡」の悲しくも壮絶な女の性を見事に表現し、惜しみもなく堂々と歌い、叫び、泣き・・・演じるというより、魂がのりうつっているようでした。

プロの鏡とも言える、見応えのある石川さゆりさんの、35周年記念リサイタル「石川さゆり音楽会」を見て、さゆりさんの凄さを再確認したお父さんと私でした。

そして島津亜矢ちゃんファンでもあるお父さんは、亜矢ちゃんも、その域に早く到達してほしいと応援し、昨晩「BS日本のうた」(後半は、島津亜矢さん一人舞台)を見ずに録画し、後日ゆっくり楽しむことにしているのです。