大好きなおやつ・・・

hitto2008-08-30

間食のおやつは、食べない、買わない・・・と言いつつ、つい買ってしまう。
毎日ビール1本、米焼酎を一杯、かるく飲み干すお父さんだが、チョコレートは大好き。
口が寂しくなると時々欲しくなる。
チョコレートなら、板チョコ、ピーナッツ、アーモンド、麦チョコなんでも・・・大好き。
近頃、子供には分けてあげないが、見つかるとたちまち食べ尽くしてしまう。子供が小さかった頃の癖で、なるべく隠しておきたく、袋に入れ冷蔵庫なら奥の方へ。
頭の良い子供達は、それを探し出す才能があって、一粒の包装を見つけた時点で冷蔵庫を漁る。特にその才能に長けているのは次男だ。



私が子供の頃、父親に言われるまま、おやつを時々買いに行かされていた。
その頃は毎日「3時のおやつ」なんて時間が有るわけではなく、暮らしはまだまだ貧しかった。子供4人分のおやつもバカにならない時代だった。
お給料日か、何かのご褒美だったのか、買いに走ったおやつは、明治のチョコレートが多かった。
一人に一枚、親の分を含めて合計5枚、喜び勇んで買いに行ったものだった。

子供にしては大きいチョコレート、一列一列勿体ないので、何日もかけて食べていた。あの頃が懐かしく愛おしい。
駄菓子屋さんには何種類ものお菓子が、分厚いガラスケースに入れられ、それを何段にも積み上げられていた、まるで宝石箱。
並べられていたお菓子の中には、あめ玉もあって、種類も多かった・・・1円で2個買えたあめ玉があったはず。
条件反射か、それを見ているだけでヨダレが出てきそうになる・・・お菓子屋さんは、憧れの職業だった。

我が家の定番は、「かりんとう」だった。グラムか値段で計って貰っていた、多分値段だろうか・・・大きな袋に詰められ大事そうに抱えて買ってきた。

お使いは、何故かよく行かされていた私。電気屋さんへもトランジスタ・ラジオの電池を「谷さん、谷さん・・・」(単2,3本のこと・・・3本って半端やね・・・でも3本)と覚えて繰り返し口に出して言いながら買いに行ったっけ。


かりんとうは、4枚のチリ紙を広げ、1本、1本平等に配られる・・・配るのは姉のどちらかの役目だった。
この頃はちっとも食べないなあ・・・袋詰めにされた菓子は衛生的で良いのだけれど、物欲しそうなあの輝くような眼差しは今はない。
いつでも手に入るし、店の数も多い、今日の食費を勘定するほど困っていない・・・何もかもが足りているのだ。


こんな物が溢れた贅沢な時代に産まれた子供達の輝く瞳は、何に向けられているのだろうか。確かにワクワクしながら冷蔵庫を漁っているのだろうけど・・・今度ゆっくり聞いてみよう。
足りない時代の物欲は満たされるまでの苦労がある。苦労があるから満足感も大きいのか・・・手に入れる苦労はなくとも、今の子供達は選択肢が多すぎて別の苦労が生じるているのかも・・・だから悔やむことも多いのだろうか・・・何の話しだっけ?