エターナル・サンシャイン 2004米映画

hitto2008-11-14

朝はかなり冷えてきましたが、ここ数日の快晴で洗濯物もカラッと乾き大助かり。


エターナル・サンシャインETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND
2004年・アメリカ映画・・・数日前の録画をやっと見ました。

脚本家チャーリー・カウフマンによる奇抜なラブ・ストーリーを、「ヒューマンネイチュア」でタッグを組んだミシェル・ゴンドリー監督が映像化。
きまじめな男ジョエルと奔放な美女クレメンタイン。偶然出会って強くひかれ合った二人だが、やがてけんか別れしてしまう。傷ついた二人は、それぞれに記憶除去手術を受けて、相手との思い出を消し去ろうとするが・・・。アカデミー脚本賞受賞。

素敵なラブストーリーかと思いながら見ていましたが、精神科医院を訪れたジョエル(ジム・キャリー)のヘッドになんと記憶除去装置なるものが被せられて、なるほど合点。
そこからの映像は、脳内で起きている記憶を消していく過程のことが多く出てきます。現代から過去へ、まるでタイムスリップするように恋人同志が出会った頃へと進んでいきます。
だけど、過去に起きた出会いは互いに惹かれ始めている素敵な記憶・・・そんなのは忘れたくないもの。
ジョエルは、脳内に起きている記憶の除去手術に脳内で抵抗しようと悪戦苦闘。

クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)との記憶を装置に見つからないように隠そうと、自分の幼い頃にまで遡っていく、その奇妙な映像がジム・キャリーならではでおもしろい。
助手の手違いで記憶装置の操作を間違い、精神科医師の中年男ハワードが訪ねて来るのだけれど、ハワード医師と受付のメアリーとが昔不倫関係にあって、メアリー自身、自分の記憶を除去されたと知るあたり、意表をついていました・・・ここが重要なポイントでしょうか。

そして記憶を先に消してしまったクレメンタインにイライジャ・ウッド(助手)が画策して近づくのだけれど、この映画をややこしくさせているようで、顔の印象が強烈な分、無くてもよかったような気がする。

メアリーによって、ジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が互いに記憶を消していたことを知るのです・・・知ってしまいましたが、そこから又始めるハッピーエンドでした。


記憶を消す装置があったとして?
はて、私は何を消したいだろうか?
この映画に出てきた医師ハワードのように、相手の記憶から自分を消したい記憶はありそうだけれど、自分の記憶を消したいとは思わないだろうな。
嫌なことも良いことも、記憶にある経験は自分の糧になるものだもの・・・無くすなんて・・・きれい事かな?
きっと消したい記憶もあるだろう。