「ありふれた奇跡」

hitto2009-01-07

お爺ちゃんが入院してから、手間の掛からない献立が多い。
特に鍋、鉄板焼き・・・味を変え、品を変え・・・さあ、お食べ・・・とそれぞれにガッつく・・・まあ、意外にこれが好評。
料理自慢など最初からする気もないが、結構後片づけが大変なのよ・・・。


分厚い元旦新聞の中に「風のガーデン」の脚本家倉本聰さんと「ふぞろいの林檎たち」の山田太一さんのコラムが掲載されていました。
お二人共に74歳になられていると・・・お若いです



風のガーデン」は緒形拳さんが収録後に亡くなられて、ドラマを純粋に味わうより深く緒形さんやそのドラマの登場人物の細やかな心の動きを見ていたような気がします。


二人に共通するのは何気ない暮らしの人々を描いているのに、一人一人の立場や思いに共感したり感動したりできること。
人が生きていく感情の起伏は、実生活ではドラマチックに感じることは少ないけれど、お二人のドラマを通すと悲しくとも辛くとも貧しくとも・・・嬉しくとも日常が生き生きと描かれ、どれもドラマチックに感じられる・・・そしてそれが人生案内の回答のように正論だと思わされるところかもしれない。
とても味わい深く、派手さはないのだけれど、画面の中には確かな暮らしが描かれている。


倉本さんの代表作に「6羽のカモメ」「前略おふくろ様」「うちのホンカン」「北の国から」があげられていました。
「6羽のカモメ」は、記憶にありませんが、その他のドラマは見ていたと思います。
1時間枠の日曜劇場「うちのホンカン」も好きでした。
北の国から」は殆どSPも含めて全編楽しませてもらいました。富良野の舞台へも訪ねて行きました。


山田太一さんの代表作には「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「ふぞろいの林檎たち」があげられていました。
早春スケッチブック」以外は見ていたと思います。
山田さんは家族をテーマにしたものが多く、家族には、自分では選べない「宿命性」があるからと言っています。
なるほど宿命であるのでしょう。
個々が背負った宿命の家族を描くことで、深く考えさせられることが多いドラマになっているのでしょう。
久しぶりに始まる「ありふれた奇跡」フジTV、8日から始まるそうです。
主演は仲間由起恵さんです・・・シリアスですが、なんとなく素直に楽しめそうです、必ず見ることにしましょう。