オリンピックでリベンジ

hitto2009-03-30

キム・ヨナ選手の表彰台での涙を見ていて、今まで背負っていたものが、どれ程のものだったのかと、アスリートの苦労を知らない私にも感動が伝わってきました。
18歳の少女が見事な演技を披露してくれました。
今年はキム・ヨナ選手が一回りも二回りも、大きく見えました。
悲願だったメダル獲得、この達成感に満ちた涙の笑顔が素敵でした。

今朝の新聞(読売)荒川さんの記事を読んで、なるほど・・・案じることは何もないという新たな期待が膨らみました。
オリンピックでリベンジ・・・なんて、大きな素敵な舞台が待っている。
イチロー選手にも降りてきた神が、今度は誰に微笑むのだろう?


ハイレベルの混戦、実力はそれぞれの選手にあって、少しのミスが大きな開きを生んでしまう。
今回、安藤美姫選手の力を出し切ったノーミスの演技には、拍手!
「悔しさが自分のプラスになった」と言うように、見事な復活だったと思う。
去年からの危なっかしさは微塵も感じられませんでした。
メダルの色の違いほどに演技の差はなかったと私は思う。



荒川静香の目」
滑り終えた浅田選手が「ホッとした」と言った気持ちが凄くよく分かる。世界チャンピオンとして十字架を背負って戦ってきたはず。目に見えない重荷を下ろせたような気分になったのではないか。
私も2004年の世界選手権で優勝して、翌年チャンピオンでなくなった時、「ああ、よかった。これで追いかけるものが見つかった」と思った。
浅田選手も、いいワンクッションになる、と前向きにとらえればいいと思う。
守りに入るより、もう一度トップを奪いにいく立場の方がアグレッシブに滑れるし、気持ちもコントロールできる。
技量を持っている選手なので慌てる必要はない。
今回は、勝つための構成というより、「五輪でトリプルアクセルを2度跳ぶために、試しておきたかった構成」だった感じがする。
試さなければ、本番で使うことは出来ないし、試すだけのバリエーションがあるのが浅田選手の強みだ。
金選手が、現在あるものに磨きをかけていくタイプだとしたら、浅田選手は、選択肢をたくさん持っている選手。
五輪へ向け、勝つための構成を練り上げてくるはずだ。


今夜のエキシビションをゆっくりと楽しみましょう。