「IQ84」

hitto2009-06-16

外は無風・・・モヤッとした空気に包まれている。
梅雨入りしたことも忘れていたけれど、天気は下り坂?いえ、そうでもなさそう・・空梅雨ならまた水不足が心配です。

新聞紙上は内閣支持率の低下、鳩山さんを更迭した挙句の評価・・・厚労省の郵政不正など、女性局長さんがやり玉に挙げられている。
割り込むように村上春樹さんのインタビューやらが・・・「1Q84」の新作が爆発的な売れ行きで、新潮社さんによると購買者の半数以上が30代以下だということです。
「オウム裁判」を10年以上傍聴通い、死刑囚になった元信者の心境を考え続けたそうで、それが作品の出発点になった・・・とか。どんな話だろう?
当の村上氏、大事なのは売れる数じゃない、届き方だと思う・・と、このお方、「足るを知るひとやなあ」・・私は村上氏の本を1冊も読んでいないのですが、「壁と卵」のスピーチを見てから気になっていました。


といって、私はリアルな人間関係じゃなきゃ、理解不能の頭の持ち主だから、読んでもついていけないだろうな。
結果届かない所に私はいるのですが。
「IQ84」・・・って低くない?なんて馬鹿な会話をしたところ・・・それ、私のIQ。


私に届いてきたのは、生誕100年でこのところ話題になっている太宰治の方か。
遥か昔「人間失格」を読んでいたころ、大好きな人から武者小路実篤の本を2冊プレゼントされ困惑した思い出が蘇ってきました。
対比させて読むのも面白いけれど、心の奥に入り込むのは太宰の方でした。
表面では明るくノリのいい奴だと思われていたかもしれない18歳の乙女・・・そんな少女の心の中には疎外感があったり、自分の中に二面性を見て自己嫌悪したり・・ダメっぷりを感じるものは、どこか自分に安心感をもたらしてくれます。
今日の紙面の片隅に「優等生」16歳の太宰・・・と、集合写真を発見したとか、切り取りアップした写真が・・・あら、オトコ前だわ。