「白州次郎」

hitto2009-09-25

キンモクセイが香る季節になりました。

白州次郎」最終回・・ラスプーチンの涙
やっと・・・静かな部屋で観ることができました。
3部作の第3話、激動の戦後から物語が始まります。憲法改正で対立するアメリカとのやり取り、言葉の解釈の違い、妥協しない姿勢とか、政権交代のこの時代だから白州次郎物語なのかと思ってしまいました。
現代なら、思うことがあっても、アメリカに対して食ってかかるような場面は絶対にないだろう。戦争に負けたとはいえ、日本人の誇りは失ってはいない。


戦争を起こしてしまった責任として、再び日本が独立国として歩みだせるように、日本の経済を根本から立て直す。
広畑製鉄所を売却しようとする次郎と、「鉄」がこれからの日本を支えるという互いに譲らない睨みあいは迫力があって息をのんだ・・・貿易か鉄か・・・激しい言い争いの末、その後が気になるが・・・結局売却されなかったのだろう・・・そんな吉田内閣を支えた白州次郎が「ラスプーチン」と陰口を言われても毅然とした態度でいられる・・・一匹狼のようで恐るべし。


妻である正子の方も、現代人よりも更に未来に生きる女性のように感じる、子育てをしながら我が道を行く・・・そんなことをスマートに見せてくれる。
生き方は自分で決められるようで、ほとんどの人は決められない・・・横から突かれ、突かれ、どうにかバランスを保っているようなものです。
次郎と正子の夫婦には、互いに強い信念のようなものがあったのだろうか。
Wikipediaに書かれた白州次郎が楽しい。

NHKの映画のようなドラマ、今後も期待したいです。