釣りバカ日誌20 ファイナル

hitto2010-01-05

新年最初のお掃除、年末できなかったところをさり気無く磨く、あれもこれもと思うと何だかやり残したところがいっぱい・・・まあ、いいさ。
それで健康を害するわけでもなく、拘っているのは私ひとりという気がするから。



今日はお爺ちゃんのデイサービスの日、サービスを受ける日は気晴らしになっているので、一回抜けただけなのに待ちくたびれていました。
お爺ちゃんは施設のムードメーカー的な存在だと自負しているようで、施設の中は暖かいし、常に人に囲まれている。
連絡ノートには、いつもお爺ちゃんのお陰で笑いがたえないと書かれています。


それに控えて自室に籠るお爺ちゃんは、喜怒哀楽が激しいのです。
不機嫌でいる時と、機嫌の良い時の境目は分らないけれど、一言返事を聞くだけでその時の善し悪しが分かります。
毎日(正月)休日の夫がいたからなのか、連休に入ると機嫌を損ねることが多くなります。
一々取り合ってはいないのですが、毎日炬燵のなかでテレビばかりじゃストレスが堪るばかりだったと思います。

以前は適当に動くことをしていましたが、この正月の間、私の知るかぎりではトイレ以外に殆ど動こうとはしていなかった。
今年はお墓参りや初詣に誘っても家を出ようとはしなかったのです。
外は風も冷たいから、風邪に罹るよりは良かったけれど。
サービスが始まってくれて、ヤレヤレです。
やっと、本来の日常に戻ります。


昨日の午後は、買い物と称して映画館へ「釣りバカ日誌20 ファイナル」を観に出掛けました。
指定席は早めに予約したものの、交通渋滞にはまり開演時間ギリギリになってしまいました。
最後の釣りバカ日誌、シリーズになって初めての北海道ロケ、それだけで見なくちゃという気持ちになっていました。
寅さんもそうだけれど、日本の様々な景色にスポットをあてて物語が繰り広げられるのは地域興しのようで嬉しい。
愛すべき主人公も年をとり、ここいら辺が潮時なのかと思うのと、それに変わるシリーズものが無いのが残念で寂しいです。
客席は満杯、殆どが人生経験豊富な熟年層でした・・・やはり求めてしまう分かり易い娯楽映画、次なるシリーズものを期待したいです。


スクリーンに映る北海道の景色は、素晴らしかった。
道東中標津雄大な自然、渓流釣りのシーン、撮影が6月というのだから北海道の四季で一番良い季節でした。撮影にあたっては、スタッフの色々なご苦労があったようですが、物語の内容と合わせて私は大満足でした。


三國さんの危篤状態は実際にも有り得る御高齢のことなので、冗談がキツかったかな・・とも思いましたが、最後まで笑いに徹して演じてこられたことに敬意を払いたいです。
そしてこの映画の見どころはいつも典型的なサラリーマン社会が映し出されるところ。
そう思うと、最後になって不景気風に煽られた会社というのも、気の毒なタイミングだと思ってしまう。
もっとも採集話の内容はその風をも吹き飛ばすような展開でした。
映画の中の鈴木建設、会長(スーさん)の引退演説の後、舞台には懐かしい出演者が揃いファンファンーレ。
しっかりと区切りをつけてくれました。

だけど、まだまだ観たい・・・きっと他のスクリーンで活躍してくれるのだろう。