映画「雪に願うこと」 2005年

hitto2010-02-02

雪に願うこと」 2005年・日本
鳴海章の人気小説「輓馬」を映画化。厳冬の北海道を舞台に、ばんえい競馬の世界に生きる人々の人間模様と、そんな人々や馬との触れ合いを通して自分の再生の道を探ろうとする青年のかっとうを感動的に描き出した。母と兄を故郷に捨てて、東京で一旗あげようとした弟・学。そんな学が十三年ぶりに故郷の帯広を訪れ、厩(きゅう)舎を営む兄のもとに姿を見せるが・・・。東京国際映画祭でグランプリを含む四冠を獲得。
<作品情報> 
〔製作〕若杉正明
〔監督〕根岸吉太郎
〔原作〕鳴海章
〔脚本〕加藤正人
〔撮影〕町田博
〔音楽〕伊藤ゴロー
〔音楽プロデューサー〕佐々木次彦
〔出演〕伊勢谷友介佐藤浩市小泉今日子吹石一恵草笛光子、山恕W努 ほかbyNHK


冬の北海道、景色だけで惹かれてしまう。
この映画、山本晋也さんと関根麻里さんの番組紹介の時にも取り上げていたけれど、マイナス何度という厳しい寒さの早朝に、馬たちの吐く息が真白な世界に白く舞い上がる。
まるで厨房のなかで煮えたぎった大きな鍋をひっくり返した白い湯気のようで、馬の巨体から立ち上がる。
その迫力は凄いもので・・凄いものを映像で見せられたと思いました。


この光景を写したいばかりに制作した映画ではないか・・と思うほどです。

兄弟映画の3部作「ゆれる」「間宮兄弟」そして「雪に願うこと
先に観た映画よりも「雪に願うこと」の方が兄弟としては有りがちなのではないかと私的には思う。
兄である佐藤浩市さんの演技が抜群でした。
弟役、伊勢谷友介さんの映画を観るのはこれが始めて。
白州次郎」が脳裏にあったので、随分と違う印象でしたが、次郎役が板についていて、ここでは、まだ初々しさが残る少年のように感じました。
佐藤浩市さんが兄では太刀打ちできないので、弟の軟弱さが際立って見えてしまいました。