「1735km 」2005年・ベトナム

hitto2010-03-13

昨日に続き映画のメモ、オリンピックを挟んでいたので、随分前に放送されたものですが、やっと観ることに、仕事様、様。

「1735km 」2005年・ベトナム 1735KM JACKFRUIT THORN KISS
ベトナムの美しい風景とともに、ひょんなことから道連れになってしまった二人の男女のかかわりを描いたロマンチック・コメディー。結婚を間近に控えたチャムアンは、厳格な家庭で育った美しい女性。そんな彼女が、ハノイからホーチミン市(旧サイゴン)へと向かう電車に乗り込んだ。偶然隣り合わせたのは、人懐っこい青年キエン・・・。軽やかでスタイリッシュな演出が、ベトナム映画の新たな流れを感じさせる一作。
<作品情報> 
(原題:1735KM JACKFRUIT THORN KISS)
〔監督〕グエン・ギエム・ダン・トゥアン
〔出演〕ズーン・イエン・ゴック、ホー・カイン・チン ほか・・byNHK


この映画を観て70年代の日本を思い出していた。
この頃の学生と言えば貧乏で、周遊券を使って旅をする人が多かった。
夏になると北海道はカニ族と呼ばれる若者が駅に溢れていました。
私の住まいが駅に近かったこともあって、道内を旅行すると何人かの旅行者と知り合いになっていました。
なんでカニ族かというと重たいリュックを担いでいるので、改札を通るときに横歩きするところから、こう名付けられたということでしたが、本当か嘘か・・登山者のような大きなリュックではなかったけれど。

1735KMって、丁度大阪から札幌、夜行を乗り継いで1日半、そんな距離だろうか。
それとももっと先へ行かないといけないかな。
大阪に知り合いが多かったせいか、みんな急行「北国」に乗って札幌に遊びに来ていました。
私も一度は急行を使って行ってみたかったが、一人で一日半はキツイという思いで経験なし。
そんな長旅での出会い。
その頃なら、この映画のような出会いがあったかもしれない。
いや一人で旅する若者は妙に眩しくて逞しかった。
一人で行動するということが凄く大人に見えていた。
この映画の青年も魅力的でした。
女性の方は現実的で始めはこの青年に振り回されているという感じ。
でも途中から女性の方が行動的でやり手。
出会って、長い時間接していなければ相手のことは理解できないというのがよく分かる。


旅に出る若者は未知の世界を冒険するという度胸試しみたいなことをしたいのかもしれない。

現代では、どうなんだろう?
我が子にしてもお手軽な旅行パックで目的地へ行ってしまうし、旅は道連れ的な出会いは皆無のようだ。
旅先に会う人や目的がなければ行かないというか、それに気の合った友達同士という複数の行動じゃ、その土地の人との出会いも少ないだろうな。
時間を有効に使っているように見えて勿体ないことをしているようにも思う。
時代は変わる。

今日も雨模様、今にも雨が降りそうで降らない。
長男は昨日一人で夜行バスで東京へ、日曜日には戻ってくるという、全く旅という感覚はないだろう。
なんだか、全然感想になっていませんでした。