今さらに思うこと

hitto2010-03-30

晴れているのに、今日も寒さが身にしみる。

日曜日、フィギュアを堪能してからBS2の龍馬伝「さらば土佐よ」を観ていました。
龍馬が脱藩するまでの話だったけれど、この時代に脱藩することは自分の家族をも巻き込んで、命がけだったということがよく分かります。
それだけで龍馬のその後を思うと感動ものだったのですが。


龍馬が土佐を離れた数日後・・東洋暗殺を企てた武市が下士を操り、自分は高鳴る胸を抑え自宅で絵など描いている。
そして吉田東洋が3人の刺客に囲われたのは激しい雨の降る夜のことだった。

黒沢映画のように、雨の中の死闘は迫力があった。
何故かこの場面のバックミュージックに(私の頭の中で)浅田選手の「鐘」が胸にドキドキ迫るようにずっと鳴っていた。
浅田選手の凄みのある表現と、止むことのない恐ろしいこと、それがこの場面にマッチして見えていた。


今も思うと19歳の女の子があそこまで表現したことに、今さらだが感嘆の思いと全身に震えがくることに驚いている。
やはりミスのない演技というのは、その曲のイメージと表情に純粋に吸い込まれるものだと思う。


今までは、真央ちゃんの身内のような心配が頭から離れず、その演技の素晴らしさというのに心底浸ることが出来ていなかったのかもしれない。
「この演技はジャッジに対する真央ちゃんの怒りだよ・・」と長女が言えば、そんな風にも感じられ、見る者によっていろんな感情が沸き起こるのだと思う。
もうこれは一つの優れた芸術作品だと思う。
真央ちゃんの炎のような衣装から凄みのある曲調、真央ちゃんの全ての表現に私は魅せられていたのだ。
ミスに気をとられることがなかったのも、私が素直に入り込んでしまったということなのかもしれない。
回転不足だとか、もはやそんなことは関係のないところで多くの人に感動を与えてくれたのだ。


来季はもう少し優しい感じのプログラムにしたい、と言っていたけれど、私の中ではこれ以上の作品はなく、生涯忘れることはないと思う。
それでも来シーズンが待ち遠しい。
今度はどんな表情を見せてくれるのか・・ワクワクしている。


いろいろなところを検索して、私が一番同意したブログを紹介しておきます。
http://chitaneko.cocolog-nifty.com/blog/