「少年と砂漠のカフェ」2001年・イラン/日本

hitto2010-04-23

4月も下旬かというのに、寒い!地球は温暖化と騒がれているけれど、これじゃあ寒冷化にでもなったのか?というくらい寒い。お空のきまぐれか。
仕事を効率良くするにはビデオ再生しながらが一番、昨日から3本、趣向もまちまちで、その都度感情が様々な形となって噴き出てしまう。


少年と砂漠のカフェ」 2001年・イラン/日本 DELBARAN
戦火のアフガニスタンを逃れ、家族と離れて大人たちの中で働きながら生きる14歳の少年と、カフェを営む老夫婦の交流を描きアフガン難民の過酷さを訴えかけたヒューマン・ドラマ。アフガニスタンとの国境近くの町デルバランで、砂漠を通る道に面した小さなカフェで働くキャイン。老夫婦の優しさに応えたいと一生懸命働くが、ある日不法入国者として逮捕され・・・。主人公キャインを演じるのは実際のアフガン難民の少年。
<作品情報> 
(原題:DELBARAN)
〔製作〕市川尚三
〔撮影〕モハマド・アハマディ
〔出演〕キャイン・アリザテ、ラハマトラー・エブラヒミ、アハマド・マハダヴィ ほかbyNHK


少年と砂漠のカフェ」を観て、とことん落ち込んでしまった。
あの少年は14歳だったのかあ。製作者に日本の市川尚三さんが参加している。
こんな形で反戦を訴えているとは驚きで、まさに尊敬に価することだと思う。
一瞬ドキュメンタリーと思うほど。
役者といっても実名で演じている・・それほど映像はリアルでそこに暮らしていることが怖い。
銃の音が頭の中で鳴り止まない。
行き止まりとなって希望がもてない。
何に対して、誰に対して腹を立てているのかもわからない。
少年にとっては多分そんな次元じゃないのだろう。
今が全てで、置かれた状況に兎に角必死で真面目に生きている。


なのにこの状況下では報われるものがない。
この少年がイランにこのままいられると良いのだけれど、アフガンで暮らす子供達はいったいどうなっているのだろう?
こんなこと何時まで続くのだろう、どこまで壊されていくのだろう。
とても感想にならない。 


http://eiga.com/movie/1049/special/