芸能リポーター

hitto2010-08-23

久し振りに芸能リポーターという言葉を聞いたような気がする。
梨元勝さんが肺がんのために21日亡くなったという。
65歳というのだから、まだまだやり残していたことがあっただろうと思う。
ご冥福をお祈りいたします。


この頃は芸能ニュースが流れていても贔屓の芸能人が少ないためか、興味が沸かない。
それだけ、今の芸能界におけるスターが多様化してしまったということだろうか。
子どもの頃は銀幕のスター、人気歌手、といえば雲の上の人のことで、ベールに包まれた私生活を知ることは皆無だったような気がする。
それだけに神秘的で近寄りがたい存在だった。
当時のスターにとっても生きづらく、雁字搦めのカゴの鳥のような生活を余儀なくされていたのかもしれない(想像)。
そういう意味では、芸能リポーターという人たちの役割は大きかった。


スターが身近な存在になってきたのは、私の場合・・きっと年下アイドルが出現した辺りだろうか、アイドル全盛でリポーターのし甲斐もあった頃ではないかと思う。
特にスキャンダルには手厳しく、観るのも嫌になってしまったものも多くある。


それでも百恵ちゃんが引退の頃にはよく見ていたように記憶する。
21歳でしかも人気歌手で俳優としても全盛のころであったにも関わらず引退するとは、余程ショッキングな芸能ニュースだった。
私もその頃は24、5歳のころで、実生活では結婚していて気持ちも安定していたし、子供もいなく自由を謳歌していた、いや、子供が出来ないことだけが悩みだったという、なんと今考えると単純で、それも含めて幸せな時期だった。


ファンは我儘で、結局自分の贔屓のスターのことはもっと知りたい、もっと観たい、もっと聴きたいと欲張るもの。
そのスターが一致すると、どんなにか嬉しい芸能ニュースになることだろう。
今も贔屓のS&Gのことなんかを取り上げてくれたらと思うと、私はテレビにかじり付き録画して永久保存版にして何度も観ていただろうと思う。
しかし思えば大スターと呼ぶのは私個人の内なる声で、大多数の人にとっては興味のある対象ではないし、ましてここは日本だし、今はそれぞれ個人の胸に秘めた大スターを思い描いているのだから、芸能リポーターにとっては、的のしぼりづらい時期にきているのかもしれません。