上を向いて歩こう

hitto2011-04-09

カラッとしない天気です・・そう言えば、書くことがないから、いつも書き出しは天気への愚痴で始まっていたような、なんという愚か者、寒けりゃ寒い、寒い、暑けりゃ暑さに文句をタラタラ、辛抱というものが一切なかったそれまでの自分、今は書くことも憚られ反省の日々。


そういう意識の変換がこの大地震でなされたのかもしれない。
生涯持ち続けたいものです。
けれども、喉もと過ぎれば・・・か、愚かだからそのうち。
そう、早く時が過ぎて、安心して天気の愚痴でも書いていられるくらいになりたいと思う。



福島第一原発放射性物質を含む汚染水を海へ流し、やっと今日中に終わるという。
これで高濃度の汚染水をためるスペースが確保できたということなのか・・・実際のところ、この汚染水がどこから漏れているのかまだつかめていない。


今日の朝刊に「崩壊した安全神話」と題し、元原子力安全委員長の松浦祥次郎さんの見解が記載されていた。
一番の気がかりを話されている。


○事故の見通しはどうか。最悪のシナリオは?
「大切なのは最悪の状況を認識し、それを防ぐ手立てを考えること。社会を安堵させる情報を流すだけではいけない。最悪なのは、水素爆発で格納容器が破壊され、放射性物質が大量に流出することだ。近くには立ち入れず、他の炉も手が付けられなくなる。こうなると日本にはもう解決策がないと思う。放射性物質の放出量はチェルノブイリの事故を超えるだろう。こうした事態はなんとしても防がないといけない。窒素注入はそのための手段だ」


○収束への焦点は?
「何よりも水を循環させる本来の冷却系を復旧させ、炉を安定させることだ。併せて別の冷却系の付設も考えるべきだろう。それがうまくいかない場合は外からの注水を続けるしかないが、数か月ですめば上々、数年かかるかもしれない。その間、汚染水の処理が大きな問題になる」


何としてもこれ以上の最悪な爆発は起きませんように。
すでに1号機、3号機と2度の水素爆発を起こしているのだから、相当の損傷があったはず、格納容器のどこかにひびが入っていると考えるほうが自然かもしれない。
2号機は格納容器の圧力抑制室が損傷したというし、大変危険な状態。
今は原子炉よりも使用済み核燃料の貯蔵プールのほうが危険だというので、必死の冷却作業が続けられているが。
地下に溜まった高濃度の汚染水を除去し封じ込め、新たな汚染水を作らないように、損傷個所を見つけるのが先決なのだけれど、人は近寄れない。
第3の爆発を防ぐ手立ては、十分に考えられていると信じたい。


それにしても京都や奈良、(沖縄もって言っていたかな)いつもの桜の季節には外国人の観光客でいっぱいになるところ、ホテルや旅館はキャンセルが相次ぎ厳しい経営になるという。
これも風評被害か。
過剰反応だと憤るけれど、世界から見たら、日本は小さいから日本全体が危険だと思われているのだろうな。
反対に海外から鎖国を強いられているような構図にも思えるけれど、いや輸入はいけるのか、でも日本の物はいらないときた・・こうなれば自給自足で賄えるようにみんなで頑張らないと。
根こそぎ奪われた現実から立ち上がるには、何もかもを転換していかなきゃいけないのだと思う。
そう思うと何かわからないが元気が出てきます。
日本人の負けん気、日本は一つのチームだから。

そうそう、サントリーのコマーシャルがなかなかいい。
http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/l_s/corp.html