北方領土

hitto2012-05-16

昨夜、「すぽると」の女子バレーの特集を心待ちにしていました。
時間にはまだ早く、ドライヤーを髪にあてながら、チャンネルを合わせていたら「知られざる北方領土」というシリーズで放送しているのか、現在の北方領土の様子が流れてきて、ショックを受けてしまいました。
折しも「沖縄が日本復帰から40年」と、どこの局も特集を組んでいる時に、北方領土?と、首を傾げながらも真剣に観てしまいました。


メドベージェフ大統領が北方領土を訪問し、何てことかと思っていたら、着々と国後島ではロシア人が入島して暮らし、インフラ整備を進めていたのです。もはやここはロシアと言わんばかりの生活が成り立ってしまっている。
日本が手を拱いている間に、もう手遅れか・・と、映像を観て愕然とするしかなかったのです。


それでもロシアの女性は「日本人と同じような生活がしたい」と、現在の生活に汲々としていて、日本の生活を羨むような様子が伝わってきます。


インフラ整備に汗を流していたのは北朝鮮から来た出稼ぎ労働者か、インタビューに答える筈もなく作業を進めていました。
こんな風にロシアから入島して暮らしても、安い賃金で働く外国人労働者を使っていては、ロシア人の働けるところが無いと嘆いているようでした。


プーチンさんがロシア大統領に復帰したことで、北方領土問題がどのような進展をみせるのか「引き分け」の意味がどういうつもりのものなのか大変興味深いところですが、今の民主党で話し合いができるのかと考えれば暗澹たる思いになるし、領土問題に悩ましい中国や韓国が、北方領土開発にロシアに手を貸しているとの噂もあったりして、ロシアと化してしまった領土を取り返すなんて、今更手の打ちようもないのではないだろうかと・・。

しかし、地道に返還運動をしている方たちがいることも確かなことです。
ご先祖の墓を残したままに、島を追われた人々の心情を思うと、やはりやり切れません。
ロシアの良心に問うことでしか道は開けないと思うけれど、ロシアは寧ろお祝いムードで開発を進めているようにも見えます。
戦後65年以上の月日が流れてしまっては、そこに暮らす人々の心情を無視することはできないし、私の思考は全く出口の見えない迷路に入ってしまいました。
どのように考えても、北方領土が日本固有の領土であることは間違いありません。
一日も早く、北方領土が日本に返還されますように。