おてんとう様

hitto2012-06-25

雨のち晴れ、室温24,3度と、若干涼しい。
濡れた地面の冷却効果で、風が爽やか。



植田まさしさんの朝刊4こま漫画「コボちゃん」にあるひとコマ。
「かくれて悪いことをしても、ちゃんとおてんとう様は見てるぞ」


今時の子供がおてんとう様と言われて、聞く耳を持つのか疑問だけれど。
最後のひとコマ。
「かわりに防犯カメラが見てるんだよ」とコボちゃんが友達に話しているのを見て「鋭い!」と感心してしまった。

土曜日の夕方、たまたま居合わせた次男が、私が出掛けていくことを知って

「ご飯の準備は?」
「今日は焼肉!」
「一人で贅沢して〜」と言うので
「年に数回あるかないか・・これから出掛けて行くお母さんが、出先で交通事故にあって死んじゃったら、今の言葉は後悔するよ。出掛ける前は、気をつけて行ってらっしゃい!とか、楽しんで来てね!とか言うものでしょ!お母さんが死んだら、化けて出て次男に知らせるから・・そうだなあ、合図は何にしようか」
「じゃあ、部屋の照明を3回、パチパチと消してみて!3回じゃないと駄目だよ」
「うん、分ったよ。次男が悪いことしたら必ず3回合図するからね。う〜ん、それじゃあ、物足りないなあ」

とか話して出掛けたのだけれど。

子供たちが中学生のときの話が出てきて、一人が
「うちの子、学校のガラスを割って、私に内緒で自分の小遣いから5000円出して学校に弁償してたんだって」と言うので
私「うちの長男もガラス割って、弁償した覚えがある。ガラス高いんだよね。次男じゃなくて、あれは長男だったと思う」

上の子と同級のお母さんが
「ああ、その話知ってる。PC室の高いほうのガラス」
横槍に、次男と同級生だったお母さんが
「○ちゃん(うちの次男)は1回や2回じゃないよ!」・・・・・
私「ウソ!中学生のころは、やはり生活が荒れていたんだね」と、別の仲の良かった同級のお母さんに同意を求めると
「そうかも・・やんちゃしてたね」と、とんだ恥をかかされた私でした。

あの頃、親の方も上の2人(姉兄)に気を取られることが多く、気持ちの余裕がなかった。
次男に心を掛けていなかったという反省と自覚もしている。
そんな帳尻を合わすかのように、今は夫婦で次男だけに心を掛けている・・煩いほど、というか随分こちらが助けられているんだけれど。



そして帰宅してから次男に
「○クンのお母さんが、中学校のガラスを割ったのは1度や2度じゃないとか言ってたよ。そんな悪いことしていたん?」と責めたてると
「え〜それは、ない!ない!あいつは、いるかいないか分らん奴やから、何も知らんねん」と、話をはぐらかす。
どっちを信用していいやら、時効になった話を蒸し返すのはナンセンスだけど、私は
「お母さんが亡くなったら、きっと合図するから、覚えておきや」と、おてんとう様ならず、お化けになって次男を見守る覚悟をした。
母心は深く悲しい。
次男の行く末を案じ決して悪いことはしないでね、と思う母でした。

防犯カメラに勝てるだろうか。