梅雨明け?という感じのピーカン、外は30度以上・・クーラー全開です。
夫君は3連休、買い物以外は出掛けない・・というか外は熱風、もっぱら読書か録画再生。
先日観た映画DVDの感想。
「ショーシャンクの空に」1994年アメリカ
『ショーシャンクの空に』(原題:The Shawshank Redemption)は、1994年に公開されたアメリカ映画。
スティーヴン・キングの中篇作品集である、(邦題『恐怖の四季』に収録されている)「刑務所のリタ・ヘイワース」が原作である。フランク・ダラボンが監督と脚本を初兼任し、映画化された。
冤罪によって投獄された銀行員が、腐敗した刑務所で希望を持ち続けて生き抜く姿を描いた作品である・・・byういき
第67回アカデミー賞において7部門にノミネートされたのですが、この年のアカデミー賞は『フォレスト・ガンプ/一期一会』だったのです。
甲乙つけがたいです。
最後の最後まで、とても見応えのある映画でした。
冤罪という重いテーマなのか、無実を立証するまでの物語かと、大雑把に捉えていました・・いやいやそれが全く意外な展開で、無実が立証されたわけでもなく、それ以上に何という決着かと・・自分の想像力のなさに「やられた」という感じでした。
監督のフランク・ダラボンのカメラワークが素晴らしいことは言うまでもなく、出演者のティム・ロビンス、モーガン・フリーマンがとてもリアルに演じていて、それがまた素晴らしい。
本物だった刑務所内での撮影だったそうで、恐ろしい雰囲気と囚人たちの迫力に吞まれてしまいます。
この監督さん、「グリーン・マイル」(これもスティーブン・キング原作)も手掛けていて、グリーン・マイルも廃墟となった収容所で撮影されたとか、何れにしても本物の収容所の古びた感じが、スケールの大きな映画に仕立てていたと思いました。
主人公アンディーは、証拠不十分で冤罪だということが前提にあったにも関わらず、それを証明する手立てがないまま終身刑になってしまい、刑務所に送られてしまいます。
その刑務所内で起こる様々なことがかなり衝撃ですが、アンディーの不屈の精神により仲間を増やし、刑務官や所長に至るまで絶大なる信頼を勝ち取っていくのです、それが痛快でとても楽しいものでした。
仕舞いには冤罪と言うことを端っこに置いたまま、更なる奇跡が待ち構えていました。
いや、観なければこの感動が伝わらないというか、多くの人に味わって欲しい映画です。
逃げようのない狭い空間でさえ、アンディーはずっと希望を持ち続けます。
黙々と目の前にある問題に立向い収容所の中で一目置かれる存在になるのですが、元銀行員という確かな知識に裏付けされた行動、彼の固い表情までもが魅力的でした。
年月が流れ或る日、新入りの若者のことばから、冤罪を証明できるかと期待していたのですが、敢え無く所長の横暴な隠蔽工作で、狂気の沙汰かと思える殺人を犯し、重要な証言を闇に葬ってしまいます。
何てこと・・ここで出口が分らなくなってしまう。
しかし、頭脳明晰なアンディーは、収容所内の悪をも暴き、颯爽と希望のある空の下へ向かっていきます。
オチが幾つもあって具体的に表現しづらいですが・・観終わってから凄い映画だったという、清々しい余韻に包まれました。