古里は遠くにありて・・・

hitto2007-05-09

いつの間にか、窓を開け放つ季節になった。
今日は、暑いくらいの気温、まだ湿度がそれ程でもないので、家に入る風は心地良い。

札幌は、桜の季節を迎え、これからが、最高に良い季節。
広大な草原に緑が眩しいだろう。銀世界だった所が一斉に緑豊かな大地になる。大地と言うのが如何にも北海道に合う。
あ〜行きたいな〜。古里は遠くにありて、思うものか?帰りた〜い、帰れない♪帰りたい、帰れない♪(誰の歌だっけ?) 自分の意志で古里を離れたのだから、古里への思いが強くなっても負けるな!踏ん張れ!
26年間、暮らした札幌だったが、丁度、離れてからも、同じ26年が過ぎた。どちらが濃い人生か?と問われれば、間違いなく後の26年だ。
札幌にいた頃、仕事の関係で、少し関わった女性(顔は全く覚えていない)が、とても綺麗な関西弁を話していたのを覚えている。
それが、20年以上も前、大阪から札幌に引っ越して来たのに、自然な関西弁を話していて驚いたのだ、丁度その頃の私の人生分だ。
札幌に来て間もない?ぐらいにしか思わなかったから、あまりに意外だった。
特に旅先で聞く関西弁(大阪、奈良、京都、神戸の区別がつけられない)は、目立つものだ。20年という途方もない月日が、まるでこの方は、札幌という土地に馴染んで暮らして来なかったのか?それとも、大阪弁にこだわっていたのか?古里に思いを寄せる気持ちの強さに、若い私は、少し呆れてしまったのを覚えている。
が、今思うと、その人の気持ちが分かる気がする。私は、とうに大阪弁だけど。友達に言わせると、今だに変な大阪弁だ。

方言というのは、代々引き継がれた言葉なので、同じ大阪だとて、微妙に違っているのが、長い事住んでいると分かってくる。個人差がとてもある。耳を覆いたくなるような言葉から、しっとり聞こえるもの、様々だ。
私の場合、幼い子供達との会話から、序々に影響を受けている。
だから、語尾に、「〜やんか」、とか「〜やろ?」「あかん やん」とかは、よくつかう・・・「ほな、さいなら!」とか「〜でんがな」とは、よお言わん。