東大落城って?

hitto2009-01-15

日本史サスペンス劇場 特別企画 「東大落城」戦後最大の攻防36時間・・・衝撃の完全ドラマ化 武装した学生400人が安田講堂を乗っ取った・・・生中継・・・視聴率44%学生VS機動隊の壮絶戦爆発・・・炎上・・・催涙ガス 今明かす40年目の真実・・・女たちのバリケード


昨日よみうりテレビ欄にあったタイトルで、箇条書きされたもので全てを語っているような・・・一番引っかかっているのは、40年目の真実・・・・いったいどこまで真実に迫っているのか・・・その時の400人の証言でもとれたのだろうか?なんて期待して見ていました・・・と言って、後半1時間だけですが。
近頃はやりの再現フィルムのような作り方で、ドラマと呼ぶには・・・・・。
後半1時間の観賞でしたが・・・・・それなりに迫力もあり、当時のフィルムとを合わせていて大掛かりな再現ドラマでした。


それでも当時の安田講堂に立て籠もった学園紛争は衝撃的だった。
機動隊との衝突は大学構内に限らず学生のいる全国至る所で繰り返され、その都度テレビニュースに流されていたと思う。

子供の私(中学生)は、いつもバリケードとヘルメット姿の機動隊たちを冷ややかに見ていた気がする。
ただ力で押さえつけているのと、将棋の駒のように動かされている機動隊が酷く滑稽に見えていました。

何のための学園紛争だったのか?なんて考えてはいなかった。
私達とは違う人種、大学生は恐い団体という記憶にしかない。

しかし、それに比べて私達同年代は・・・といつも無気力、無責任、無感動・・・の「三無主義」なんて言葉が宛われ、いやな気にされたことを思い出しました。

権力に立ち向かう団結力も無ければ、指して言う不満もなかった。
仲間内で遊ぶことに満足していたし・・・けれど遊ぶことに関しては団結力があったかな・・・それでも団塊世代のパワーには押されっぱなし・・・いまだにそんな卑屈な見方が残されている。


ドラマの中で、ある学生がこの紛争を起こしたからと言って未来に希望が持てるわけではない・・・とか言っていた。
未来に希望が持てない今だから権力に向かって紛争を起こしたのか・・・ならば現代の方が全く未来に希望なんて持てないぞ・・・という思いが過ぎりましたが・・・今時の学生は更に団結力なんてなさそうです。
行動を起こす前に諦めていそうだし、向きを変えれば楽しいことも沢山ありだし、実際現代に学園紛争が起きたなら、本当にニトロを使いそうでこわいこわい。

当時の東大だから注目されたのであって、今の東大生は、学力優先で育てられてきたエリート家庭の出が多そうだし・・・
今の大学生がこのドラマを見ても時代劇を見るのとそうは変わらないのかもしれない・・・