阪急電車に乗りたい

hitto2012-03-09

喜怒川の喜怒と四国の鳴門を組み合わせ「喜怒鳴門」と書いて、ドナルド・キーン氏の日本名になったそうです。
正式に日本国籍を取得したというニュースは、私にとっても嬉しいものでした。
日本をこんなにも愛してくださるキーン氏、この愛に甘えないように、日本人としては恥じることのないよう暮らしたい。



昨日は、久しぶりに邦画「阪急電車」DVDですが観ていました。
ローカル電車での出来事をひとコマひとコマ繋ぎ合わせたような映画で、無きにしも非ずか、という内容はともかく、電車が進む光景や回りの景色にはどこか郷愁を誘われました。


たまあにですが、電車に乗ると何を考えるでもなく、ただぼんやりと視界に入る人の人生を想像したりということはよくあります。
あんな風に同じ時間、同じ場所に居合わせて、ドラマが始まるということは、全く無かったですが、席を譲ったりとか赤ちゃんに微笑んだりということはあるなあ。
そうだ、叱られたということもあった。

何十年も前の若いころ確か飛行場からの帰りの電車、荷物が大きかったので、座った席の横に自分の荷物を遂置いてしまい「どけなさい!」と、言われて慌てたことがありました。
やっぱりあれは、おばちゃんだったなあ。
宮本信子さんのような感じだったのかもしれない。
多分、非常識な娘と言わんばかりの顔をされ、とても恥ずかしかった。
若かったしショックが大きかった分今もはっきり覚えているものです。
多分、私は疲れていたんだろうな。



学生のころはバス通学で、座ることが出来るとよく自分のカバンの上に、前に立っている人のカバンを乗せたり、置かせてもらったりしていました。
今の子もするのかなあ、友達以外の人にも声を掛けたりできたし、それが普通だった。
現代は携帯にゲームと遊び道具がたくさんあるから、回りの景色には無頓着だろうか。


ちっとも映画の感想が書けていない。
最後の桜の中を走る電車の描写が凄く綺麗でした。
あんな桜が見られないかなあ。

今日は雨、一雨ごとに春は近づいている。