スルーして下さい

hitto2012-07-03

書かずにはいられないという衝動が指をつき動かす。
この何か月かの間、ずっと胸の中にモヤモヤとしたものを抱えていた。
パソコンに向かう習慣が出来て早7年が過ぎた。
遅すぎる感甚だしいが順序も何もかもを無視して書き殴る。



パソコンに夢中になったのは、あるアーティストの動画を検索したかったからだが、次第に興味を持ったフィギュアスケート関連や原発の知識、今では世界情勢にまでネット情報の枠を拡げてきた。
取り分け感心を持たざるを得なかったのが、近くて遠い隣国との様々な問題。


反日感情むき出しのコメントのあれやこれやに追い討ちをかける嫌悪感たっぷりのコメントにもうんざりした。
2chには行かないから、その酷さは本当には分っていないけれど、どこへ拡げても必ず目に触れるところにある。
無知を晒したくはないから、臆病に傍観しているだけの小心者。
スポーツ関連の掲示板には特に付きものだという気がするし、その都度殆どを無視してきた。


時々サーチナや政治ブログへ行くと日本人としての誇りを取り戻し、いい気になったりもする。
政治関連などの記事には必ず現れていて、目を覆うコメントを平気で書き込む輩が多いことを嘆かわしく思ってしまう。
これも匿名社会のネットの成せる技。

こうして私も匿名のブログをやっているのだから大きな声では言えないし、この記事を見て気分を害する人もいたりするってことだ。



パソコンを使って遊ぶ人間はせいぜい若者に(私から見て)限られているのだと思うけれど、それも疑問。
私は50を過ぎているが、ネット人口は丁度私世代の人間から上の世代に向けピラミッド型に少ないと思う。
確かなデーターはないが、年配の方はパソコンで楽しむという気にならないか、他に楽しむ術を持っているから、ネットにいたとしても人畜無害の健全なブログだったりする。
多分、物知りなブログ主やホームページの管理人さんは案外私より年上の方だったりするのかもしれない。



コンピューターが出始めた頃には、アナログ世代という一種開き直った苦手意識を持つ人が多くいて、それに今でこそネットに繋ぐ機器が増えてテレビからも入れたりするが。インターネットをしない人には無用の長物だ。
出始めの頃を思い出すと、PCは大変高価なもので昭和30年代にテレビを持つ家庭が増え始めてきた頃の現象に似ている。
庶民に行き渡るまでには長い時間を要したと思う。
今もPCを弄らない主婦層には異次元のものだと思う。
パソコンはテレビとは訳が違うし、キーを打つことに慣れることから始めなければ、生涯苦手意識は変わらないままだ、そこで断念した人も多いことだろう。
パソコンを親から宛がわれてきた多くの若者が絶対的に器用に使っていること、90年代以降から企業のシステム化に一斉に無理矢理教室へ通い必死に覚え弄ってきた会社員。


恐らく私世代の主婦の中では話題にすらのらない世界のことを私はネットをして観たりしている。
そこで知れば知るほど反日感情への憎悪とか嫌韓感情が増してくるのがわかるから・・困ったものだ。
ある意味洗脳されてしまったかもしれない。

知らぬ顔をしていたら、それまでのこと。
私の人生は、何らネット情報から影響など受けるはずもない生活なのだから。


学校では教えてくれない数々のことや反日感情への気付きなど、知らなきゃ良かったと思うものが溢れている。
私は学生のとき歴史が大の苦手科目だった。
それでも歴史もののドラマや映画が大好きで、それに洋楽や洋画が好きで、その都度歴史の上辺のことを知った気分になっていた。
誤った情報も五万とあるだろうが、汚いやり取りは現実に起きている。


子供の頃を思い出してみる。
小学校、クラスには2名、ひと目で米軍人と分るハーフの子がいたが、私のクラスで虐めがあったとは聞いていないが、確かに苛める子はいたし仲間外れになっていたかもしれない。
けれど、私は一緒に学校から仲良く帰宅したり、その子の家へ遊びに行ったこともある。
さて、その頃に在日の子が何人いたのか?
恐らくアメリカ人とハーフの子より数倍はいたのではないだろうか?と、今になって思っている。
子供の頃の学校教育は、今もそうかもしれないが、近代史を詳しく教えていない。
3学期の終わり駆け足で習わされ、年号以外記憶に残ることがなかった。
しかし日本が犯した戦争という数々の事柄は、自身の親が戦争に行っているだけに少なからずインプットされているものがある。
遂には原爆を落とされ、廃墟からどうにか悲惨な過去を忘れるように日本は急成長してきた。
ずっと中国、韓国は近くて遠い存在だったし、今の韓流ブームや日本に押しかける旅行者の多くが中国人という事態とは随分と掛け離れたところにあった。


私に入る異文化は欧米からのものが殆どで、韓国や中国とは交流がなかったのだから当然と言えば当然だけれど、知らないほうが寧ろ幸せだと思うくらいに今は落ち込んでいる。
幼い頃に、親から言われたことがある。
電車の中など公然の場所で隣国の話しはいけない・・と。
子供心に何を言っているのか、何となくは知っていた。
在日の子が確かにクラスにもいて、悪口は言うなということだと受け止めていた。


「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」という福沢諭吉の言葉や「人民の人民による人民のための政治」リンカーンの言葉などを挙げて試験にも出されていたけど、人類は平等ということが最も尊いように教わってきた世代なのだから。
だから差別などしてはいけない、今もそう思っている。


しかし、ネットの中では、そうした考え事態がお花畑扱いで、早く気付けよと何処からともなく批判の言葉に遭遇する。
やはりと言うか、なるほど韓流だ何だと煽てているのは私世代の主婦に多いことから、自分でさえも嫌になることが多々あるのだから。
自慢げに韓国や中国へ旅行に行ったと言うくらいだ。



従軍慰安婦問題がどうしたとか南京事件がどうしたとか、領土問題にしても井戸端会議の話題には決してならない世代なのだ。
いや、どの世代にもいえることかもしれない。
そんな危ない話を日本の何処ででも話題には出来ない。
しかし、フジ批判や、花王、ロッテの不買い運動といい、ツイッターを通じデモ行進が俄かに流行っているのをみると、そこでは団結しているのかもしれない。


ネットが教えることはテレビではやらない。
自分で書物を漁るか、ネットを繋げるしか情報を得ることはできないが、安易に目に入ってくるのだから、こちらも抵抗がある。
ネットから得る隣国の情報は学校では教えない・・というか、ネットに書かれていることを子供たちが日本の誇らしい歴史だからと言って素直に認識してしまい隣国を嘲笑うかのように見てしまうと、それはそれで恐ろしい気持ちになる。

いよいよ一人に一台、ipad携帯電話までが自由に繫がる時代なり、それらの情報を老若男女がネットから得ることは時間の問題かとも思う。



10年早くネット人口が多く今のPC環境ならば戦争へ行った人の生の声がyoutubeにたくさん上がったりして、何かしら真実が見えたかもしれない。
しかし、実際は敗戦国なのだから闇に葬られた情報が多いのだろう。



慰安婦問題などは、過酷な時代に生まれた日本兵が加害者と扱われる問題だから、自ら真実を語るなど有りえない。
求人の文書を見たのは慰安婦本人であるはずで、それも戦争が起こした悲劇だと私は思う。
日本にもいた悲しい女性たちと何ら変わりがない。
聞く耳を持たず責任の擦り合い。
どちらも何らかの圧力を感じているからだと思う。
差別的に扱われ互いを認め合えない言い草には一溜まりもないし解決などしようがない。



現代は2世、3世、中には4世まで、しかも片方が在日という夫婦も多分いただろう、既に帰化している方が多くて、日本人として暮らしている人が大勢日本にはいるのだと思う。
個人としての付き合いでは見分けがつかないし、知るべきことでもないと思う。
良き隣人であれば日本人も在日もない。
恐ろしいのは、一部の勢力。
むき出しにする反日の感情をネットに見るにつけ耐えられないのは愛国心からか。
従軍慰安婦に関しては、真実を見極めるのは難しいが、同じ女性ならば同情して涙を流せる。
それを見世物にする輩がかの国にはいるということに憤る。



アフリカやカンボジアHIV患者が多いのも、現実として気付くのは戦争による女性の犠牲者が多数いるということだ。
日本のドラマにも度々登場する戦後の混乱期、女性は自らの意思で売春を働いた者もいた。
すべてはお金を得るため生活のため家族のためだが、全て戦争が起こしたことだ。
そんな時代に生まれた女性に対し、いったい誰が責めることが出来るだろう。


戦時中、戦後、女性は社会からも阻害されて、生きるためにやっていたことだった。日本では厳しく取り締まっていたが。
戦後何十年も過ぎて静かに犠牲者を敬い慰め弔うべきところを、いまになって彼女らを晒しているのは何故だろうか・・賠償金欲しさのことか、ただ日本が憎しみの対象なだけか、知れば知るほど、前に戻るが嫌韓感情が沸き起こるのはどうしようもない。


それに、そんなことを調べていくうちに親しくしていた友人がもしや?と思うことが無性に悲しい。
何も変わらないし何も違わない・・と、静かに気を落ち着かせている。


気持ちを一気に発散させたことで、平常心が戻ると思う