1969年のオヤジと僕

hitto2009-11-17

フィギュアスケートGPシリーズアメリカ大会が終わって、残すところカナダ大会だけになりました。
高橋大輔選手、鈴木明子選手、そしてアメリカの長洲未来選手が出場予定。
GPファイナルに真央ちゃんの出場は無いのだろうと思っていたら・・・まだ分らないんだ。
次の出場する公式戦が決まらないというのは、なんだか嫌な気持だろう。
いっそ辞退して確実に出場する大会とかに的を絞る方が精神衛生上良いかも・・・といっても、ファイナルに出場して日本選手のトップを射止めるとオリンピック出場確定となるのも悪くない。


昨日のGPシリーズ、ネットで観ることもしなかったので、キム・ヨナ選手のフリー、ジャンプの失敗には驚いた。
自信に満ちていた先日のショートの演技とは別人というか、何故かヨナちゃんも気持ちの揺れはあるのだなと、変な安心感を持ったりする。
それまでが他の選手を寄せ付けない凄みのある演技だったから、調子の崩れを見ると何だかホッとする。
今回フリーの演技で完璧だったのが17歳のレイチェル・フラット選手、メンタル面も安定して、ジャンプの取りこぼしがなくすべて成功させたのはお見事でした。
若き挑戦者は勢いがあって末恐ろしい、GPファイナルが楽しみ。


昨日観た2時間ドラマ「父よ、あなたはえらかった〜1969年のオヤジと僕」西田敏行さんと泉ピン子さんの熟年夫婦、これだけで笑える・・・けれどドラマはシリアス、大真面目で演じていました。
細かな仕草は笑えたけれど。
外科医(大沢たかお)が江戸時代にタイムスリップするドラマ「JIN−仁−」が好評で、それのパロディーかと思ったら違うのですね、こちらも時々観ている。
タイムスリップは、最初から「もしも」の世界で楽しい。


現実の世界では早期退職を迫られる父親と、倦怠期を思わせる夫婦、卒業はしたけれど仕事に就かない息子、という「リストラ」「熟年離婚」「引きこもり」が背景になっている。
タイムスリップした先は昭和43年、学生運動が激しさを増す「東大安田講堂落城」「安保闘争」の時。現在に生きる若者が若き日の両親(インパルスの堤下敦さん、相武紗季さん)に会って両親である二人の生き方に共感するという、単純だけど面白いドラマでした。


親の世代に合わせると、私は戦後にタイムスリップすることになるのか・・それは嫌だけど、若き日の両親に会って友達になれるのならやってみたい。


このドラマでは団塊世代に焦点を合わせているので、私は中学校へ上がった頃、物騒な世の中だと子供心に日本の行く末が不安でした。
渦中にいる若者さえ何が目的だったのかはっきりしない、というところが案外そうだったのかもと妙に頷いてしまう。
ただ反戦だ、世の中を変えたいと熱く語ることだけでも現代っ子には考えられない気がする。
働くということは、それだけで闘うことだという台詞は今も昔も変わらない。
それは生きることは闘うことだと言っているようでもある。

さあ、私も働こう!