「 卒業 」 1967年・アメリカ

hitto2009-02-04

「 卒業 (THE GRADUATE)」 1967年・アメリ
アカデミー受賞作品
東部の大学を優秀な成績で卒業した青年の、説明し難い焦燥感を描いた青春映画の名作。主人公ベンを演じたダスティン・ホフマン出世作で、舞台の演出家だったマイク・ニコルズがアカデミー監督賞を受賞した。結婚式の最中、教会から花嫁を奪って逃げるラストシーンはあまりにも有名。サイモン&ガーファンクルによるテーマ曲「サウンド・オブ・サイレンス」とともに大ヒットした。・・・NHK

〔監督〕マイク・ニコルズ
〔音楽〕サイモン&ガーファンクルデイブ・グルーシン
〔出演〕ダスティン・ホフマンキャサリン・ロスアン・バンクロフト ほか


またBSで再々々々・・・放送されたので、(録画)見てみました。
私の場合は、映画を楽しむより、サイモン&ガーファンクルの歌を聞きたいというだけのためです。
何度も見ているのに飽きないのは、歌があるから・・・なが〜いプロモーションビデオでも見ているような・・・感じ。


歌詞にそぐわないシーンであっても、映画では二人の歌は効果的に使われている。
なんてたって、この映画で「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロ・フェアー」「ミセス・ロビンソン」が大ヒットして、サイモン&ガーファンクルをスーパースターに押し上げたのだから嬉しくなっちゃう。


監督のマイク・ニコルズに「卒業」のための曲を依頼されたポール、なかなか思うような曲が書けずに、監督がアルバムから選曲したのは「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロ・フェアー」「4月になれば彼女は」「プレジャー・マシン」


ミセス・ロビンソン」にしても映画「卒業」では未完成のままでしたが、それはそれで良かった。
ダスティン・ホフマンが結婚式場へ向かう時、乗っていた車のガソリンが切れてしまうのとギターのカッティングがマッチしていて、笑うところじゃないのに、笑ってしまう。
卒業祝いで親からプレゼントされた赤い車、それがエンジン音の吹き替えのように流れる。この車を乗り捨てた時が主人公の「卒業」だったのかな?と、私なりに感じている。


それにしても「プレジャー・マシン」以外は、映像もうるさくなく曲に浸れる。
「スカボロ・フェアー」は全く映画の筋に相応しくないと思うものの、流れる映像の中で響きわたる歌声は、何とも言えない。
二人が出す声の音程が全然違うのに、音の振動が共鳴しているように聞こえてくるので、不思議なほど私に感動を与えてくれます。

あ〜良かった・・・と、じっくりとサイモン&ガーファンクルの曲を聞かせてくれたマイク・ニコルズ監督に深く感謝。