映画「世界」2004年

hitto2010-01-08

両手が塞がるので、ながら仕事。
いつもの音楽を聴きながら、テレビの録画を観ながら・・と、手当たり次第に選んだものは随分前のものだったりする。


暮れのクリスマス前後に観たかった(録画したかった)映画が何本もあったのだけれど、勿体ないことに録画するのを忘れてしまった。

注目のテレビドラマ、昨日から通常通り「緊急救命室ER−14」が始まりました、うっかり忘れるところ。
シリーズ最終章も佳境に入ってきましたが、もう一つ盛り上がりに欠けるのは、何故だろうか。
メンバーの中に特に惹かれる人物がいなくなったセイかもしれない。最近はコミカルな人物が目立ってしまい(それは、それで楽しいです)、医療の面でも凄みが少なくなってきた。
それとも期待が大き過ぎて、以前より受ける刺激が薄いのか、刺激に慣れてしまっているのかも。


今季のテレビドラマはNHK大河「龍馬伝」子供時代の龍馬と風貌にドキッとさせられた岩崎弥太郎、映画さながらに力の入った演出、日本むかし話を忠実に実写化したような風景に驚くのと、出演者が生き生きとその中に溶け込んでいる。
これから、どんな龍馬を福山雅治さんが演じていくのか楽しみながら観ていきます。


昨日観た映画、「世界」。
2004年・日本/フランス/中国と、あら?日本が入っています。たしかに着物姿で登場したけれど。


「世界」 2004年・日本/フランス/中国 世界/THE WORLD
北京郊外に実在するテーマパーク「世界公園」を舞台に、急速に変化していく中国に生きる若者たちの姿を描く。世界100か所以上の名所を縮小し再現している「世界公園」でダンサーとして働く26歳のタオ。華やかな衣装で舞台に立つ彼女には、仲間も恋人もいたが、将来に対してのばく然とした不安がつきまとっていた。そんな中、タオの昔の恋人や友人たちをめぐる状況は刻々と変化し、彼女の人生にも思いも寄らぬ結末が訪れる。
<作品情報> 
(原題:世界/THE WORLD)
〔プロデューサー〕吉田多喜男、市山尚三
〔監督・脚本〕ジャ・ジャンクー賈樟柯
〔撮影〕ユウ・リクウァイ(余力為)
〔音楽〕リン・チャン(林強)
〔出演〕チャオ・タオ(趙濤)、チェン・タイシェン(成泰■)、ワン・ホンウェイ(王宏偉) ほか・・・byNHK


オリンピック開催の準備に忙しい中国北京が舞台、中国は目まぐるしく変化している。
ダンサーのタオと、恋人のタイシェン、携帯電話が如何にも現代を象徴しています。
極普通の恋愛ものかと思ったら、意外にも淡々と時間を追っていくように人物が入れ替わる、主役のタオの顔が時々に曇り、周りの出来事の流れについていけない気持ちが表れているようです。


筋がどうの、と言うよりもその時の北京の様子、若者たちを見たというような映画でした。
ピラミッドやピサの斜塔エッフェル塔などなど、世界各地の名所が縮小されているテーマパークで、観光客がポーズをとって記念撮影。
そこで働くタオは飛行機に乗ったことがない。
世界の名所の中にいて、本物の世界に憧れながら、飛び立つ前の小鳥のように臆病になっているようでもあるし、現実問題故郷に家族を残し出稼ぎに精を出す若者が、実際には経済的には苦しく生活することも厳しいのだろうと考えたり。
都会に出て働く若者は大なり小なり、夢と現実の間で苦悩する日々を送るものだろう・・・とか、考えたところで、日本はどうなのか?という思いに駆られる・・・今の日本の若者は、どう捉えたらいいのだろう?
少なくとも家族の為にと働く若者は中国より少ないだろうな。

子供がまだランドセルを背負っていた頃は、「お母さんにエレベーター付きの家を建ててあげる」なんて嬉しいことを言ってくれたものだけれど。