中秋の満月

hitto2011-09-14

連日快晴、夜には満月でいつもよりも大きく輝いていると感じました。
朝夕とネット(網)を掛けた我が家のベランダに、春の終わり頃に巣作りをしていた鳩の夫婦が時々やって来る。
次の巣作りの場所を探しているのか、未だにこの場所を諦めきれないのか。
時々一羽のときもあって、もしかすると巣立った鳩なのかもしれない。
鳩の鳴き声は毎朝聞こえ、ベランダに出ると、我が家ではないすぐ近くで鳴いているよう。
別の場所に移動したのか、それとも全く別の鳩なのか。

昼になると何処かへ行ってしまう。

節電、節電、と叫ばれた今年、鳩のお陰で、我が家の節電対策は労せず効果がみられた。
鳩の子育てが終わるまで、居間のエアコン1台で暮らしていたからなのだが、昨年と比べると8月に2千円弱、9月分は6千円以上も少なかった。
このくらいで節電になるんだとほっこり。
去年まで使い放題だったということも反省して、そこは鳩に感謝。



停止した原発が多かったわりには、何とか夏を乗り越えられた。
このまま停止させていても使用制限が設けられればなんとかなりそうだと安易に思ったけれど、この夏の工場などの負担はかなり大きかったのだろうか・・・電力の供給不足で経営難を引き起こしたり倒産したりする企業が多かったりしたのだろうか。
冬は冬で暖房電気量がかかるし、節電ムードはまだまだ続きそうです。


昨日の読売新聞(社説)にはガッカリさせられた。
鉢呂前経済産業相の後任に選ばれた枝野新経済産業相への要望が書かれていた。
自由貿易推進のための環太平洋経済連携協定(TPP)の早期参加と原子力発電所の再稼働を急がせていた。
官民連携による新幹線や原発などのインフラ輸出をはじめ、超円高に苦しむ中小企業対策に力を入れることが必要とあった。
ちょっと待ってよ、こんなに明確に原発推進してしまっていいの?
TPPについても、わざわざ「開かれた日本」と題して、米ハーバード大上級研究員のコラムを記載し、参加表明を促している。


一方では3・11から福島原発の事故、原発から約29キロ離れたところに住んでいた家族の苦悩を切々と書かれていたりして、同じように大勢の被災者と被災地に家のある家族を思っていたら、軽々と原発推進を言えるわけがないと思うのに、何という矛盾。
鉢呂さんの失言よりもたちが悪い。


連日、原発危機6か月を検証してもいるが、あの緊急事態を次は速やかに解決させられるというのだろうか・・・考えると恐ろしくてしかたがない。
どの原発にも30キロ圏内に民家があるということ、狭い日本じゃ脱原発しかあり得ない。
そのためにCO2削減が遅れようと放射性物質よりはずっとマシだ。