「お母さん、そろそろ大掃除するころとちゃう?」と次男。
あんたにだけは言われたくなかった。
お母さん、今年は腰痛とかいろいろあったから、今年は普段のお掃除でおしまい。正月早々寝込んだりしたらいやだもの。
普通にしているから、あまり汚れていないでしょ!
「けど、窓拭きとか、どないするん?」
窓はお父さんが担当だし、あなたもしっかりと手伝ってね。
まず自分の部屋からしっかり掃除機かけなきゃ、アチコチ埃が積もっているよ。見てもいないのに上からものを言う母。
「大丈夫、ちゃんと出来てるし」と次男が言い放ちバイトに出掛けた。
(次男の)部屋をそっと除くと・・あれ?いつもより、ちゃんと片付いている。あんなに面倒くさがり屋だったのに、面倒くさがりでもそれなりに工夫しているのがわかる、いつもの見慣れた光景がいつの間にやら一変・・・って、いつから次男の部屋を見ていないのだろうって、もっと感心を持たなければと、反省。
放り投げ積み上げたままだと思った洋服なんかも畳まれ、靴もちゃんと収納されている。
テーブルに物など散乱したままだと思ったのに、スッキリと何も置かれていない。
以前はペットボトルや菓子箱(袋)なんかがゴミ箱からあふれるくらいになっていて、ドアが開けられないくらいの時もあった。
ゲームやCD、雑誌なんかが、ところ狭しと置いてあったり。
いつの間にやら成長していたか。
今は精神的に安定しているのかもしれない。
そんな会話をしてから、やはり気になるところはしておこうか・・・と、すこし気もちが焦る。
取り敢えず、お爺ちゃんの部屋の障子くらいは張り替えよう。
今年も残すところ後10日、お父さんの仕事は後5日。
帰ってくると後6日だ、後5日だと指折り数えている。
私はというと、もうそんだけ?っていう感じ。