佳菜子ちゃん、2位☆やったね

hitto2012-03-30

女子ショートの演技は大波乱の連続でした。
ほぼパーフェクトに演じたのは、レオノワ選手と村上佳菜子選手。
演じた後の表情が充実感と達成感とに満ちていました。


佳菜子ちゃん、2位おめでとう!快挙です。
レオノワ選手も大好きな選手なので、1位になって嬉しかった。
誰もがこの二人の表情のようになれたら良かったのだけれど、競技は始まってみないと本当に何が起こるかわからない。
体調管理も精神統一も何もかもを万全に整えていたとしても選手たちはその場の微妙な何かに左右されてしまう。


浅田選手の3Aは調子が戻っていただけに残念のひとこと。
チャレンジ精神は誰にも負けてはいなかったです。


浅田選手の何が好きかといろいろ考えてみたら、やはりこの強気のチャレンジ精神が一番好きなところなのだと、昨日改めて思いました。
インタビューでは、真央ちゃんの強気の一面が見られました。


演技直後にインタビューがなかったから、かなり落ち込んでいるのかなと心配していたけれど、昨年とはやはり違う。
出来るはずのものが失敗したという悔しさが滲み出ていて、フリーではきっとやってくれるという気合が感じられ、期待が膨らみました。



それにしても、浅田選手へのインタビューは、聞いていて気分がよくない。

「ミスがあったというのはどの部分だったでしょうか?」・・うん?3Aに決まっているじゃないか。
「そうですね、最初のアクセルが・・・」と健気に応える浅田選手。
「最初のアクセルが全てが決まらないと、自分が納得できないですし、全体的の流れというのも途切れてしまうので、納得のいけるショートプログラムにはなりませんでした」


「具体的にフリーの課題はなんでしょうか?」・・具体的?フリーに3Aを出すのかと聞き出したいのだろうけど、私なら、「何だと思います?」と逆に聞き返してやるところだけれど、浅田選手は
「今まで、やってきたことをしっかり出せるように頑張ります」と模範的な応答で大人でした。


女子ショートの感想をメモっていたのに、浅田選手のところだけが抜けています。
かなりのミーハーで、真央ちゃんの転倒を見てからドキドキしてしまって冷静に見られなかった、というのが本当のところでした。
同時録画をしているので、今朝掃除をしながら確認、インタビューの言葉にも敏感になってしまいました。

最初に登場したのは地元フランスのイリサ・シリテ選手、チャーミングな選手でした。
ブラックスワンの楽曲に合わせ、3−3を何とかこらえ2Aも着氷したのですが、48.42点で惜しくも15位でした。


次にカナダのアメリー・ラコステ選手。
四大陸で出場権を得たカナダ唯一の選手。
2A成功、3ループ−2ループが乱れ、次のサルコウも残念だった。
結果は49.37点、13位。


次が浅田真央選手。艶やかな衣装とは裏腹に表情はすっきりと決断したという感じではなかった。
コーチとのやり取りが最後の最後まで続き、悩んだせいかなと思いました。
多分勝負に出るんだろうなと思っていましたが、結果は転倒。
転倒というのがやはりショックだった。
浅田選手はその後落ち着いて演じていたのでしょうが、私のドキドキは止まりません。
その後、3フリップー2ループ成功、3ループも難なく着氷、スピンとステップはすべてレベル4を獲得したのだから流石でした。



次にロシアのアリーナ・レオノワ選手の演技、3−3、3フリップ、2A全てクリア、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の演技はレオノワ選手にはピッタリの役でした。
ノビノビと表情も豊かで、最後まで気を抜かずに演じ切りました。
時々モロゾフコーチと美姫ちゃんとのプロに重なる瞬間があるけれど、世界選手権で見事に決められたのは素晴らしい。
Gファイナルも良かったけれど、後はガラリと雰囲気を変えてくる明日のフリーが楽しみです。


続いて、クセニア・マカロワ選手。
ロシアのもう一人の選手。
3−3は綺麗に着氷しました。3ループがやや乱れ、惜しかった。
2Aは成功。ミスはそれほど目立ったものではありませんでしたが、何となく、ロシアではジュニアの強豪たちに押されて、マカロワ選手も目立たなくなってしまいました。
ソチでは必ずロシアを引っ張ってくれる選手になっていると思います。


サラ・ヘッケン選手とのエレネ・ゲデバニシビリ選手の演技が(テレビでは)ありませんでしたね。


続々とトップを狙う選手が続きます。
アメリカのアシュリー・ワグナー 選手。
全米女王と四大陸選手権の優勝と、残るはこの世界選手権、緊張したのだろうと思います。
最初のジャンプからコンビネーション回避で苦しそうでした。
動きに詰まってしまった感じがしました。
56,42点5位です。
真央ちゃん同様、まだまだフリーでは挽回の余地があるし、分かりませんが。フリーのブラックスワンの演技は観客を圧倒するものがあるから、完璧に持ってこられると、どうなるのか。



いよいよ最終グループ。
ここから、生中継に切り替わったようです。
すっかり真央ちゃんもライブ感覚で観ていました。


イタリアのバレンティナ・マルケイ選手が最終グループ最初の演技でした。
彼女の演技は久しぶりな感じがします。
3ルッツがちょっと詰まって着氷。
コンビネーションにならず次に3S―2Tを成功させたところはベテランの域落ち着いていました。
佐藤コーチが微笑んで迎えていたのが印象的。


さあ、続いても佐藤コーチの愛弟子アリッサ・シズニー選手。
トップ争いにくるかと思って観ていましたが、どうもジャンプの調子がおかしい。
3つのジャンプのどれもがクリアに飛べず、何かがあったとしか思えません。
こんなシズニー選手の悲しい表情を見たことがありません。
これは本人も辛い。



そして日本のホープ村上佳菜子選手。
今日の演技は、お見事というしかありません。
最初から自信があったのでしょう。
緊張していたとはいえ堂々とした演技でノビノビしていました、やったね!
日の丸がたくさん揺れていました。スタンディング?
明日のフリーが楽しみです。


お次は、いよいよ本命のカロリーナ・コストナー選手です。
3−3はお見事!
次のジャンプが、3回転が2回転に・・最後の2Aはきれいにまとめました。
ミスをしちゃうと、どうしても選手が萎縮して見えてしまいます。
大柄なだけに目立ってしまう。
評価はどうなるのかと、私の基準は村上選手。
どうやらその上を行かなかったので、納得か。


そして鈴木明子選手の出番。
クライマックス、大一番という感じで観ていました。
最初に3−3、見事に成功。
これで公式戦で決めたのは2回目。
チャレンジャーです。
次がとても残念、コストナー選手と同じく3回転が2回転のルッツになってしまいました。
ああ、勿体無かったです。
コストナー選手とほぼ同じメニューに見えましたが、かなり得点は抑えられました。
技術点はほぼ一緒、演技構成点ですこし差が出てしまいました。


最後の選手、スウェーデンのビクトリア・ヘルゲション 選手。
23歳にはとても見えない落ち着き。
3−3と着氷が乱れてしまいましたが、なんとか堪えました。
3ループも危なかった。転倒はありませんでしたが、着氷が勿体無かった。


<女子ショート順位>
1: アリーナ・レオノワ (ロシア) 64.61
2: 村上佳菜子 (日本) 62.67
3: カロリーナ・コストナー (イタリア) 61.00
4: 浅田真央 (日本) 59.49
5: 鈴木明子 (日本) 59.38
6: クセニア・マカロワ (ロシア) 58.51
7: エレネ・ゲデバニシビリグルジア) 58.49
8: アシュリー・ワグナー (米国) 56.42
9: 張可欣 (中国) 55.00
10: ビクトリア・ヘルゲション (スウェーデン) 54.19



番組冒頭、アイスダンスとペアの高橋成美マーヴィン・トラン組の演技が流されました。
高橋成美選手のガッツポーズ、気持ちが良かった。

●男子ショート、滑走順
第4グループ
19 パトリック・チャン CAN
20 サミュエル・コンテスティ ITA
21 ミハル・ブレジナ CZE
22 高橋大輔 
23 ジェレミー・アボット USA
24 ケビン・ヴァン・デル・ペレン BEL

第5グループ
25 アルトゥール・ガチンスキー RUS
26 フローラン・アモディオ FRA
27 羽生結弦 
28 小塚崇彦 
29 ハビエル・フェルナンデス ESP
30 トマシュ・ベルネル CZE