女子バレー、準決勝進出!おめでとう!

hitto2012-08-08

テレビの音をかき消すセミの声、そこへ暑さと気だるさも加わって、いつもなら御陽様にひれ伏すような気分でいたのだけれど、今朝は違う・・

何だか風も爽やか(実際に昨日より室温も2度ほど下がっている)、相変わらずセミは甲高く今日の無事を叫んでいるのだけれど、それさえ祝福の声に聞こえる・・って、相当な気分屋だ。
やはり嬉しくて、夏負けしていく私を元気に向けてくれたのは、女子バレーの昨日の一戦。

思い出すと、去年の秋のロンドンオリンピックの出場権を賭けたワールドカップ2011、(日本は4位に終わった)日本―中国のあの一戦。

あの時のスコアは、中国 3―2 日本 (20-25 25-19 20-25 25-23 15-13)
昨日の一戦と真逆の立場にあった。


悔しくて、悔しくて。
中国の王一梅選手の威力に日本の守備が一歩届かなかった。
それでも、中国相手にあそこまでの接戦が出来ていた日本チームなので、オリンピックの最終予選は楽勝とさえ思っていた。
なのに、たった半年の間に他所のチームもパワーをつけていて最終戦に縺れ込むという苦戦となりました。


ここまでで気持は半分折れそうになっていました。
それでも気を持ち直しオリンピックは何が起きるか分からないと。

順調と言える予選からの立ち上がりでもなかったけれど、あと一歩のロシア戦から中国には勝てるような気がしていた。
1セット目、NHK総合を流していたばかりにEテレに合わせたときは既に試合は始まっていて、8−7と日本がリードしていた。
もう、もう、もう、と牛のようにNHKに蹴りを入れたい気分。
ハラハラ、ドキドキ。



竹下、木村、江畑、大友、新鍋、リベロの佐野と、ここにきて荒木選手がスタメン入りと、半か丁かの大博打のようなローテーション。


どちらも譲らない攻防戦、日本が1点リードもできない、中国のミスにも助けられ13−13。
ここから連続ポイントを奪ったのは中国の方で、ブロックもうまい14−18。
堪らず日本のタイムアウト


日本4点差から2ポイント連取して・・・じりじりと21−21とやっと同点に追いつく。
ハラハラ・・。
木村選手も江畑選手もスパイクはかなり気合いが入っている。
サーブミスもここまでは江畑選手の1本だけ。
同点になって一息ついたのか、中国はすぐさま2ポイントリード。
21−23、22−23、22−24、最後まで諦めなかった日本。


23−24にしたのはエースの木村選手!
そして荒木選手が決めて24−24のジュース。
王一梅選手のスパイクがアウトになって逆転の日本セットポイント。
ドキドキ・・同点25−25、26点目を取ったのは江畑選手!

しかし、次には26−26と振り出しに・・今度も江畑選手が打ってセットポイント、27−26。

最後は木村選手28−26。
興奮して、ヤッター、ヤッター!と飛び跳ねる。


後で考えると気分的に第1セットを先取できたことが、気持の上では日本優勢と思いました。
大きな崩れがなかった。
力を出し切ったように1セット目が終わって、リピート再生もなく変なスローモーションが流される・・完全にカメラは遊んでいる。



第2セット。
日本、若干の気負いがありそう・・中国またしてもリード、1−4。
連続ポイントを切ったのは江畑選手2−4、すると王一梅選手のバックアタックが決まって2−5、次にお返しに木村選手のバックアタックが強烈に入って3−5。
リードされながらも一歩も引きさがらない、頼もしい。


シーソーゲームが続き13−13.14−14。
じわじわとリードを保つ中国。


22−23、22−24から木村選手が決めて23−24。
と後1ポイントまで迫るが、中国のセットポイントから23−25、中国第2セット目を取って1−1。

第3セット目。
今度は出足は日本リード、新鍋選手がスパイクとブロックを決めて、落ち着いている。
このセットも一進一退、17−17とどちらも満身創痍で体力が消耗されて気力で闘っている。


20−20、21―21と日本がリードされては追いつくという展開が続く。
ここで中道選手、狩野選手の2枚替え、ここも日本が落ち着いて良く拾い繋げる。


江畑選手、木村選手のスパイクが決まり25−23、日本の勝利。


セットカウント、2対1と、日本が準決勝に王手をかけたと大喜び。
しかし、第4セット目。
追い込まれているのは中国の方だったが、さすがに崖っぷちの底力、中国の移動攻撃がよく決まる。
日本もこのくらい決められると助かるのだけれど。


3点4点と引き離し中国がリードを保つ。
しぶとさは日本も負けてはいない。
6−10からじわじわと追いつく、新鍋選手の落ち着いたネット際の押しあいで17−17。


またもや一進一退の点の取り合い、22−22、23−23。
遂には中国のセットポイントで23−25。


と、一気に力が抜ける・・またしても可笑しなスローモーション映像が流される・・絶対に遊んでいる。



決戦の第5セット・・ここまで来ると、気持が大事。
王一梅選手は疲れ果て青色吐息、序盤まで今度はリードしたのは日本。
8−6。
大友選手のサーブミスで8−7、あれよあれよと8−8、8−9と遂には逆転されてしまう。
日本堪らずタイムアウト
息つく暇がない・・木村選手が決めると相手は移動攻撃でポイントする、江畑選手が決めるとまたすぐ取り返される。


結局15−15とジュースに持ち込まれ、激しい攻防戦。
もう目を背けたくなるほど手に汗を握る、心臓はバクバク。

大友選手のサーブが巡ってきて、ピンチサーバーに中道選手。
これが奏功して17−16。
中国のミスで18−16と遂にゲームセット!
日本勝利!バンザイ!!
準決勝進出、おめでとう!!

日本 3(28-26 23-25 25-23 23-25 18-16)2 中国。

長い死闘の末、互角に闘い抜き、最後の最後の2ポイントが勝敗を分けたという、凄い試合でした。


冷静に振り返ると、去年と違っていたのは王一梅選手のボールの威力、日本もブロックするのが大変だったけれど、これまでの試合からすると上出来の上出来。
両エースがよくぞ決めてくれました。
木村選手はサーブレシーブからの攻撃態勢、新鍋選手が攻守にわたって冴えていましたし、佐野選手も今回はここぞというボールは受けていました。
竹下選手の采配も結果オーライ。
ああ、良かった良かった。
これなら次も行ける・・次はブラジル戦?
ロシアがブラジルに負けました。
イタリアも韓国に負けた?

どこかでまた韓国に当たるかも?


ブラジルに勝って決勝進出!
アメリカと決戦、そんな流れにならないとも限らない・・・見えてきた、メダル!