最終戦、アメリカに勝つ!

hitto2011-11-19

昨夜の女子バレー、アメリカ戦、ロンドンに夢を繋いだ善戦でした。
今の日本ならアメリカにストレートで勝てる。
今からなら、イタリア、中国、セルビアにだって勝てる気がします。
ワールドカップが始まってから、ほんの2週間ほどの間に、チームワークと選手一人ひとりの成長が見えました。



アメリカ戦が始まる前に、ドイツが中国にストレート負けをしたと知り、日本がアメリカに勝ったとしても中国のポイントには追い付かず、3位の可能性をなくしてしまいました。
それが返って気持ちを落ち着かせ、バレーを存分に楽しむことが出来ました。


日本はロンドンを見据えた落ち着きのあるチームプレーで、日本バレーが今までで一番機能していました。
日本の粘りは終始アメリカを圧倒していました。
焦りがあったのはアメリカの方で、日本との試合には優勝がかかっているし、日本以上に熱かったでしょう。
アメリカは勝敗を意識し、それがストレスとなっていたし、メンタル面では日本の方がずっと冷静で強かったと思いました。
もちろん技術面でも強かったです。
力と高さのあるスパイクには適わないところもありましたが、それを補う守備にブロック、サーブ、フェイントやスパイク、サーブレシーブにトスにバックアタック、それらのファインプレーを連携して相手を打ち負かせたと思いました。
ロンドンオリンピックがとっても楽しみです。
ベスト5のチームには力の差がありません。
全てのチームが日本にとっては強敵でした。
しかも今回はキューバやロシアの抜けたワールドカップでした、悔しさをバネにきっと切符を勝ち取ってロンドンにやって来るでしょう。
ワクワクしてオリンピックを待ちたいと思います。
日本、ファイト!



日本3−0アメリカ(29-27、25-23、25-18)

1セット目、江畑選手のスパイクが冴える。
前半、日本の際どいコースを狙うサーブミスが若干目立つ。
アメリカの高いブロックを意識しすぎか外れたスパイクもワンタッチなしでアメリカのポイントに。
押され気味な感じがしましたが、今日の山口選手はよく動く。
サーブミスもあったけれど、要所でスパイクを決めていました。
江畑選手と木村選手もアウトになるスパイクがほとんどない。
木村選手はスパイク、フェイントと使い分け面白いように決まる。
どちらも譲らないゲーム展開、20−20と、ここまで同点になった回数は5回以上、激しいラリーは見応えがありました。
強烈なスパイクも日本は取るし、アメリカがブロックしたボールも落とさずに上げるし、攻守の連続技は迫力がありました。
セットポイントを最初に取ったのは日本、24−22、そこからアメリカも粘り24−24、25−25,26−26、27−27、と荒木選手、木村選手がチームを盛り上げる。
息つく間がなく、お腹が痛くなりそうでした。
アメリカのサーブミスがあり28−27、最後は江畑選手のスパイクで1セット勝利。



2セット目、山口選手が頑張っていました。
座安選手のファインプレーも素晴らしかった。
1セット目と同様互角の攻防戦ですが、日本がポイントをリードすることが多くなりました。
前半リードされても2回目のテクニカルタイムアウトの時には日本が2点のリード、山口選手のネット際で押し込むプレーや、ダブルクイックと言っていたけれど、一人時間差だと思いましたが、目にも留まらぬ速さで華麗に決まったときは感動、相手チームは手も出ません。
岩坂選手のサーブポイントも光っています。
木村選手も3枚のブロックを物ともせずに打ち抜くし、見どころ満載の第2セットでした。
このセット優勝のためには後がないアメリカ、尚のこと日本の冷静さが際立っていました。
セットポイントも日本が奪い24−20、アメリカの守備もよく、日本のスパイクは取られてしまいます、相手の気迫に押され24−22、日本タイムアウトをとり一呼吸、良いタイミングだったと思います。
しかし24ー23と後1点のところまで追い付かれ、また日本のタイムアウト、最後はまた江畑選手のスパイクで確実に決めました。
アタックの決定本数は日本がアメリカを6本も上回っていました・・・日本、ほんと凄い。


3セット目、日本は勢いに乗ったまま、アメリカは若干疲れ気味、日本リードで余裕があるように見えました。
アメリカの強烈なスパイクが決まると大きな声を出し発散させていました。
2メートルもある選手凄い迫力だったと思います。
3セット目は、アメリカは日本に一度も追い付かず終始押され気味、日本はポイントをひとつひとつ積み上げ18―25の大差で、ストレートでアメリカを下しました。